ジンソル

韓国の女性歌手。1997年6月13日、ソウル特別市に生まれた。本名はチョン・ジンソル。現在はガールズグループ「ARTMS」のメンバーとして活動しており、以前は「今月の少女」及びその派生ユニット「今月の少女 ODD EYE CIRCLE」に所属していた。MODHAUSに籍を置いている。

来歴

ジンソルは幼い頃から歌唱に親しみ、ソウル市内の音楽学校で専門的なトレーニングを積んだ。多くの芸能事務所のオーディションに挑戦する中で、2016年には現在の所属事務所の親会社にあたるPolarisエンターテインメントの関係者の目に留まり、スカウトされる運びとなった。

2017年、彼女は同じ事務所に所属していた先輩グループ「今月の少女」のメンバーViViのソロシングルに客演として参加し、ミュージックビデオにも出演。これが事実上のプレデビューとなった。

同年6月13日、彼女は「今月の少女」プロジェクトにおいて七番目にベールを脱いだメンバーとして紹介された。そして、自身の誕生日である6月26日には、ソロシングル『Jinsoul』をリリースし、ソロアーティストとして正式にデビューを飾った。このシングルはプロジェクトにおける重要な一歩となった。

ソロ活動と並行し、2017年9月21日には、「今月の少女」のコンセプトを引き継ぐ派生ユニット「今月の少女 ODD EYE CIRCLE」の一員としてミニアルバム『Mix & Match』を発表し、ユニット活動を開始した。さらに翌2018年8月20日には、満を持して「今月の少女」の完全体メンバーとしてグループデビューを果たした。

彼女の歌声は多方面で評価され、2021年4月には自身初の単独OSTとなる楽曲「時は一周する」を発表。この楽曲はトルコ、タイ、メキシコなど、世界の主要な音楽チャートにおいて30地域で首位を獲得するという国際的な成功を収めた。

「今月の少女」としての活動中には、予期せぬ出来事もあった。2022年3月1日には、他のメンバーと共に新型コロナウイルスに感染したことが確認され、出演予定であったサバイバル番組「QUEENDOM 2」の一次競演への参加を断念せざるを得なくなった。

その後、「今月の少女」のメンバーと所属事務所Blockberry Creativeとの間で専属契約に関する問題が発生した。ジンソルは他のメンバーと共に専属契約効力停止を求める仮処分申請を提訴。2023年1月14日、裁判所はこの申請を認め、彼女はBlockberry Creativeとの契約を終了することとなった。

新たなスタートとして、2023年3月17日には、本名であるチョン・ジンソルとして新たな事務所MODHAUSと専属契約を締結した。現在は、Blockberry Creativeから移籍した他のメンバーと共に、新グループ「ARTMS」として活動を展開している。

人物

ジンソルの身長は165cm。家族構成は両親と兄。彼女を象徴する色は青と黒、象徴する動物は金魚とされている。ファンからは「ジンドリ」という愛称で親しまれている。尊敬するアーティストとして、スジとクリスタルの名を挙げている。

意外な一面として、学生時代には数学が得意で、全校で19位の成績を収めたことがあるという知的な側面も持つ。

彼女の歌唱力については、初期の「今月の少女」の楽曲を多数手掛けた作曲家チーム『MonoTree』が、その公式YouTubeチャンネルで称賛を送っている。MonoTreeは、ジンソルの声を「どのようなパートを任されても高い消化力を発揮する」と高く評価しており、彼女のボーカリストとしての実力が認められていることを示している。

作品

ソロアーティストとしては、デビューシングル『Jinsoul』をリリースしている。

ソロシングル『Jinsoul』

このシングルは「今月の少女」プロジェクトの一環として、七番目のメンバーであるジンソルのために制作された。2017年 6月26日にBlockBerry Creativeからリリースされ、Danalエンターテインメントを通じて流通した。

収録曲

1. Singing In The Rain
作詞：ファン・ヒョン (MonoTree), パク・ジヨン
作曲：Gummesson, Karl-Oskar Julius, Petersson, Nils Pontus, Caesar, Daniel, Lindell, Ludwig
編曲：Gummesson, Karl-Oskar Julius
楽曲解説：この曲はシングルのタイトルを飾る楽曲で、フューチャーベースのスタイルを取り入れている。
2. Love Letter
作詞：パク・ジヨン, シンアニェス
作曲：イ・ジュヒョン, NOPARI (MonoTree)
編曲：NOPARI (MonoTree)
楽曲解説：同じ「今月の少女」のメンバーであるキム・リップとのデュエット曲。情感豊かなバラードであり、二人のメンバーが出会う新鮮さと少女らしい魅力が表現されている。当初「Dryflower」というタイトルが予定されていたが、その内容があまりにも悲しく憂鬱であったため、歌詞とタイトルを全面的に変更し、再レコーディングが行われたというエピソードがある。

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