ジーニー堤

ジーニー堤（つつみ）

1985年12月31日生まれ、東京都町田市出身の日本のエンターテイナー、ジーニー堤（本名：堤 裕貴）。GENIE'S ENTERTAINMENTに所属。

人物と経歴

身長は176センチメートル、体重は95キログラム、血液型はA型。出身地である東京都町田市に隣接する神奈川県横浜市に位置する私立桐蔭学園で、小学校から大学までの一貫教育を受けた。

実家は江戸時代から四代続く建設業を営んでいたが、ジーニー堤は家業を継がず、18歳で自らの会社を設立した。しかし、若くして始めた事業は必ずしも順風満帆ではなく、経営に苦心する時期を経験している。この頃、アルバイトとして従事していたエキストラの仕事が、エンターテイナーとしてのキャリアをスタートさせる契機となった。特に、テレビ番組『ウタワラ』で、お笑い芸人である長州小力さんのバックダンサーとして出演したことが、タレントや司会業への道を開いた。また、海外での見聞を広めるため、ニュージーランドへの留学経験も持っている。

趣味は格闘技観戦であり、プロボクサーの藤本京太郎氏との出会いがきっかけで、自身もボクシングを始めた。アマチュアながら試合にも出場し、2戦1勝（1KO）という戦績を残している。また、熱心なアニメファンでもあり、これが声優への関心を深めることにつながった。様々なアニメキャラクターの声真似を練習した後、声優のオーディションを受け、短編アニメ映画『嫌われ者のラス』で声優デビューを果たした。この作品は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭や山形国際ムービーフェスティバルで受賞するなど、評価されている。

ものまね活動

ジーニー堤の活動の中心は、その多彩なものまねである。特に、ディズニー関連のものまねは得意としており、ミッキーマウスやドナルドダックなどのキャラクターだけでなく、ウエスタンリバー鉄道やカリブの海賊といったアトラクションの音真似も含め、20種類以上のレパートリーを持つ。また、お笑いコンビ、ハリセンボンの近藤春菜さんのものまねも非常に知られており、2015年5月8日に放送された『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル』では、顔真似部門のMVPに輝いている。

ものまね界の大御所であるノブ&フッキーを師と仰いでおり、特にフッキー氏の勧めで、老舗のものまねライブハウスである「そっくり館キサラ」のオーディションを受け合格。現在も定期的に同店に出演し、ライブパフォーマンスを行っている。他にも、小手伸也、RADWIMPSの野田洋次郎、ロバートの秋山竜次、山口智充（ぐっさん）、山寺宏一、CHAGE、西田敏行、サザンオールスターズの桑田佳祐・原由子、TOKIOの長瀬智也、秋川雅史、松山千春、美輪明宏、たむらけんじ、デッカチャン、湘南乃風、巨人の星の左門豊作、ビッグボーイのマスコットキャラクターなど、非常に幅広い分野の人物やキャラクターのレパートリーを持つ。

メディア出演と地域活動

テレビ番組では、『ものまねグランプリ』や『ものまね紅白歌合戦』といったものまね専門番組に加え、『じっくり聞いタロウ〜スター近況（秘）報告〜』『モニタリング』『水曜日のダウンタウン』『嵐にしやがれ』『行列のできる法律相談所』など、人気バラエティ番組にも多数出演している。また、出身地である町田市を舞台にしたJ:COMの番組『迷宮まほろ横丁〜町田市は東京都です〜』には、タレントの渡辺裕太氏と共にレギュラー出演するなど、地元に根差した活動も積極的に行っている。ラジオでは、エフエムさがみで冠番組『堤裕貴のマチサガマニアック』のメインパーソナリティを務める。

実業家としての一面

エンターテイナーとしての活動に加え、実業家としても手腕を発揮している。2016年6月1日には、自身の故郷である東京都町田市に、ショーパブを併設した飲食店「海賊バルジーニーズ」を開業した。自身がプロデュースするこの店舗は、ものまねライブなども開催され、ジーニー堤自身が出演することもあり、エンターテイナーと経営者の二つの顔を持っている。

多岐にわたる経験と才能を活かし、ものまね芸、声優、司会業、そして飲食店経営と、ジャンルを超えて活動を展開するジーニー堤は、特に地元町田を愛し、地域貢献にも力を入れている。今後の更なる活躍が期待される人物である。

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