スクールTOMAS

株式会社スクールTOMASについて

株式会社スクールTOMASは、2000年7月に設立された教育サービス企業で、主に学校内に個別指導塾を展開しています。設立当初の名称は株式会社日本エデュネットでしたが、2013年10月に現在の社名に変更しました。リソー教育の子会社として、企業の中でも資本金が特に多く、特定子会社の地位を確立しています。

事業の展開

創業当初、スクールTOMASは、「ハローe先生」と呼ばれるサービスを展開し、自宅からインターネットを通じてリアルタイムでの個別指導を提供していました。しかし、初期の頃は期待されていた業績を上げることができませんでした。2007年に入り、法人は新たな取り組みとして中学校および高校との契約を開始しました。これにより、契約校の生徒は校内の自習室からインターネットを介して個別指導を受けることができる「スクールｅステーション」サービスも展開されるようになりました。

2010年には、自宅向けのサービスを終了し、学校の一部を利用し自習室や個別指導が行える塾を設置する事業へと完全に転換しました。この決断は、より多くの生徒に適切な指導を提供するための戦略として評価されています。これに伴い、2016年には「TOMAS ENGLISH TRAINING CENTER, INC.」という子会社も設立され、フィリピンで採用した講師とのインターネットを通じた英会話指導が開始されました。

さらに、2019年4月には東京都教育委員会との業務委託契約を結び、東京都立高校の生徒に向けた進学指導をスタートさせました。また、同年以降、atama plusが開発したAI先生「atama＋」を活用し、家庭学習支援サービスを提供することを発表し、教育事業のデジタル化にも努めています。

2020年6月にはKDDIまとめてオフィス株式会社との業務契約を締結し、スクールTOMASを導入する学校へのICT環境整備を進める取り組みを発表しました。これにより、日本の学校におけるICT環境の整備が一層進むことが期待されています。

不祥事

しかし、堅実な事業運営を続ける中で、2010年2月には不祥事が発生しました。従業員が電車で移動中に、127名分の個人情報が記録されたパソコンや記憶媒体が盗難被害に遭いました。この事件は教育機関としての信頼性に影響を及ぼし、個人情報管理の重要性を再認識する契機となりました。

まとめ

株式会社スクールTOMASは、教育の分野においてインターネットを利用した個別指導や、新たなICT環境への対応を進めるなど、時代のニーズに応じた事業展開を行っています。将来的には、さらに多くの生徒に高品質な教育を提供し続けるための成長が期待されます。

もう一度検索