スティックのり

スティック糊は、棒状の固形糊の総称で、主に紙の接着に用いられます。英語の「スティック」には、棒状という意味と、くっつくという意味があり、この両方の意味が込められています。容器の形状が口紅に似ていることから、リップスティックタイプの糊とも呼ばれます。

概要

スティック糊は、円筒形や角柱形の容器に棒状の固形接着剤が収められており、容器の底部を回転させることで、糊が繰り出される仕組みになっています。これにより、手を汚さずに、必要な量の糊を塗布できます。

歴史

スティック糊は、1969年にヘンケル社によって開発されました。日本では、トンボ鉛筆が初めて生産を開始しました。従来の澱粉糊や液体の合成糊と比較して、スティック糊は以下のような利点があります。

手が汚れにくい
紙がしわになりにくい
速乾性に優れている

しかし、紙の材質や、貼付後の時間の経過によっては、剥がれやすくなる場合があります。

商品

様々なメーカーから、多様なスティック糊が販売されています。

Pritt (プリット): ドイツのヘンケル社が開発したスティック糊。日本では長らくコクヨが販売していましたが、2017年からはプラスが販売しています。
PIT（ピット）: トンボ鉛筆から1971年5月に発売されたスティック糊。
STICK フエキスティック: フエキ糊でおなじみのフエキ糊株式会社が1971年に発売したスティック糊。
固形アラビック: ヤマト株式会社が1994年に発売したスティック糊。
GLOO（グルー）: コクヨが2019年1月より発売を開始したスティック糊。四角い形状が特徴です。
スコッチ スティックのり: 3M社が販売するスティック糊。

これらの他にも、簡単に剥がせる仮止め用の商品や、塗布した箇所が分かりやすいように色が付いた商品（色は二酸化炭素に触れると消えるタイプ）などがあります。

スティック糊は、手軽で使いやすい接着剤として、オフィスや家庭で幅広く利用されています。用途や好みに合わせて、最適なスティック糊を選びましょう。

関連項目

テープのり

外部リンク
* 各メーカーのウェブサイト

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