ストリージ

飛行グループ「ストリージ」

飛行グループ「ストリージ」（ロシア語: Пилотажная группа «Стрижи»）は、ロシア空軍に所属する展示飛行チームで、その名は「アマツバメたち」という意味を持つ。国際的なアピールを考慮し、英語表記では「Swifts」という名称も使用されている。1991年5月6日に、ソ連時代にMiG-29を装備するユニットとして結成された。

結成の背景

ストリージの歴史は1986年6月に始まる。クビンカ飛行場にあるI・N・コジェドゥープ記念第237展示飛行技術センターにMiG-29が配備され、その後の各種試験や訓練を経て展示飛行チームが結成された。MiG-29は空中格闘パフォーマンスに優れた戦闘機であり、展示飛行チームにとって理想的な選択肢となった。この機体は、隣国ウクライナのウクライナ空軍でも使用されており、同様の目的で編成された展示飛行チーム「ウクライィーンスィキ・ソーコルィ」でもMiG-29が採用されている。

機体の変遷

初期のストリージでは、基本モデルのMiG-29(MiG-29 9-12)と複座型のMiG-29UBが使用されていた。その後、機体が更新され、単座型はMiG-29S(MiG-29 9-13S)に置き換えられた。2017年時点では、これらの機体が寿命を迎えることが予想されており、MiG-35への更新が検討されている。この更新はロシア空軍の関係者からも言及されており、さらなる進化が期待されている。

塗装とデザイン

ストリージの機体塗装は、当初は青・白・黒を基調としていたが、中華人民共和国訪問に合わせて青部分が赤に変更された。その後、現在は異なるデザインで再構成されている。現在の色調は、ロシアのナショナルカラーである赤・青・白を使用しており、国際的なイベントでもその美しい外観が注目されている。

展示飛行の実績

ストリージは、ヨーロッパを中心に多くの展示飛行を行い、広くその実績を積んできた。特に、機体のプロモーションの一環として中華人民共和国への訪問も計画されたが、実現はしなかった。2011年には、空軍の予算削減の影響でチーム解散の噂が流れたが、クビンカ基地からの移転を経て、活動を継続することが発表された。

国際的な活動

チームが展示飛行を行った国のリストは以下の通りである。

• - ソ連
• - ロシア連邦
• - フィンランド
• - マレーシア
• - ドイツ
• - イタリア
• - スウェーデン
• - フランス
• - ベルギー

ストリージは、ロシア国内や国外での展示飛行で観客を魅了し、その技術と美しい演技が高く評価されている。モスクワ空軍ショーのような国内イベントでも、彼らのパフォーマンスは大きな注目を集めている。今後、MiG-35による新たなパフォーマンスが期待され、さらなる進化を遂げることが予想される。

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