ストリートファイターII

ストリートファイターII

『ストリートファイターII』（英: Street Fighter II）は、カプコンが制作した対戦型格闘ゲームです。この作品は、初代『ストリートファイター』の続編であり、そのゲーム性は大きく進化しました。正式なタイトルは『ストリートファイターII -The World Warrior-』で、ファンの間では通称「ストII」として親しまれています。1991年3月7日にアーケードゲームとして初めて稼働を開始し、その後は家庭用ゲーム機への移植が行われ、今でも絶大な人気を誇ります。

ゲームシステム

本作のゲームシステムは、一対一の近接格闘に重点を置いています。プレイヤーは、相手の体力をゼロにすることで勝利を目指します。試合は３ラウンド制で、先に２ラウンドを取った方が相手を倒す形となります。また、各ラウンドには時間制限が設けられ、残り時間がゼロになると、残っている体力が多い方が勝者となります。体力が同じ場合や両者の攻撃が同時にヒットした場合は引き分けとなり、これらの状況はそれぞれドローやダブルK.O.として表示されます。

1人用のCPU戦では、世界各地のステージを転戦していく形式が採用されており、３人の敵を倒すごとにボーナスステージが挿入されます。このボーナスステージでは、車や樽を壊すことで追加得点が獲得できます。

操作体系は、レバーと6つのボタンを使用し、レバーで移動やジャンプを行い、ボタンでパンチとキックの強弱を発動させます。また、必殺技を出すためのコマンド入力が基本的なシステムとして組み込まれ、「キャンセル」機能も導入されているため、通常技をヒットさせた瞬間に必殺技に繋げることが可能です。

登場キャラクター

本作には、リュウとケンを含む8人のプレイヤーキャラクターが登場します。追加キャラクターとして春麗、ザンギエフ、ダルシムなど、多様な背景を持つキャラクターがプレイヤーに提供されました。各キャラクターには独自の技や戦闘スタイルがあり、戦略的な対戦を楽しむことができます。

最終ボスとしては四天王と呼ばれるキャラクターたちが存在し、彼らを倒すことでさらなる対戦が楽しめます。彼らは後の作品においてプレイヤーキャラクターとしても登場することになりました。

開発の背景

本作の開発は、ゲームデザイナー西谷亮がディレクターを務め、ゲームの操作性やボス戦のヒントは『ファイナルファイト』から影響を受けています。初代『ストリートファイター』の成功を背景に、続編の開発が行われました。また、新たに女性キャラクターとして春麗が登場し、これにより格闘ゲームのキャラクターに多様性が加わりました。

音楽と移植

ゲームのBGMは阿部功と下村陽子が担当。曲の作成には当時のゲーム制作の流れや技術的な課題が影響しました。初代アーケード版の後、スーパーファミコン版やその他のプラットフォームに移植され、ヒットを記録しました。

影響と反響

『ストリートファイターII』は、対戦型格闘ゲームブームを引き起こし、後の多くの作品に影響を与えました。キャラクターの人気は高く、特に春麗は男性ファンからの支持を集めました。また、本作を土台にしたメディアミックス展開が行われ、アニメや映画、漫画など、多岐にわたる作品が登場しました。これにより、シリーズ全体が広く認知されることとなりました。さらに、ゲームシステムやキャラクターセレクトのスタイルは、その後の対戦型格闘ゲームにも引き継がれています。

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