ストンパー

オークランド・アスレチックスのマスコットキャラクター、ストンパーは、アスレチックスを象徴する存在としてファンに愛されています。背番号は00番。

ストンパーの概要と特徴

ストンパーは、アスレチックス初の球団マスコットであり、そのモチーフは「象」です。しかし、なぜ象が選ばれたのか、その背景には興味深いエピソードがあります。

1902年、ニューヨーク・ジャイアンツ（現サンフランシスコ・ジャイアンツ）の監督だったジョン・マグローが、当時新興チームだったフィラデルフィア・アスレチックス（当時）を「白い象」と揶揄しました。これは、扱いに困る厄介者のような意味合いを含んだ表現だったと考えられます。

しかし、アスレチックス自身とファンは、この侮辱を逆手に取り、「白い象」を自分たちのスローガンとして使い始めました。同年、アスレチックスがアメリカンリーグで優勝すると、優勝パレードには白い象をかたどったフロート車が登場し、チームの象徴として扱われるようになりました。コニー・マック監督率いるアスレチックスが、ジョン・マグロー監督率いるジャイアンツと1905年のワールドシリーズで初めて対戦した際には、試合のパンフレットにも白い象が描かれました。

ストンパーは、この「白い象」の故事に由来し、1997年にアスレチックスのマスコットとしてデビューしました。以来、チームの顔として、様々なイベントや試合でファンとの交流を深めています。2008年と2012年には、日本開幕戦のために来日も果たしました。

ストンパーのプロフィール

オークランド・アスレチックスの公式ホームページに掲載されているストンパーのプロフィールは以下の通りです。

身長: 6フィート6インチ（約198.1cm）
体重: A ton of fun!（楽しさいっぱい！）
デビュー: 1997年4月2日
ポジション: アスレチックスの公式マスコット
特技: ダンス
出身地: カリフォルニア州オークランド
* 家族: 母: Stella（ステラ）、父: Stanley（スタンリー）

ストンパーは、そのコミカルな動きと愛らしい姿で、子供から大人まで幅広い世代のファンに愛されています。試合中はもちろん、地域社会への貢献活動にも積極的に参加し、アスレチックスのブランドイメージ向上に大きく貢献しています。

まとめ

ストンパーは、単なるマスコットキャラクターではなく、アスレチックスの歴史と精神を体現する存在です。侮辱を逆手に取ってチームの象徴とした「白い象」の物語は、アスレチックスの不屈の精神を象徴しています。これからもストンパーは、アスレチックスの顔として、ファンに夢と感動を与え続けるでしょう。

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