スマートデイズ

株式会社スマートデイズについて

株式会社スマートデイズ（SMART DAYS, INC）は、東京都中央区銀座に本社を構えていた不動産会社です。この企業は、女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」や男性向けシェアハウス「ステップクラウド」を展開するなど、シェアハウスビジネスに特化した事業を運営していました。しかし、経営の厳しさから破産する結果となりました。

沿革

同社は2012年8月に資本金300万円で設立され、当初は「脱法シェアハウス」や「違法貸しルーム」とされる事業でスタートしました。事業展開の過程で、2013年7月に資本金を950万円に増資しました。さらに、2014年5月には資本金を5000万円にまで増加させ、「かぼちゃの馬車」ブランドの事業が立ち上げられました。このブランドは、特に多くの女性から支持を得ることに成功しました。

2015年7月には、有料職業紹介事業の登録を行い、資本金を1億円に増資しました。そして、2016年には「STEP CLOUD」と「キャン泊」ブランドも発表し、同年の10月には入居者制度「club smart」を設けました。2017年には「LIRY」ブランド事業を始め、8月には株式会社オーシャナイズとの提携契約を結び、資本金を21億円に増資しました。この年、旅館業もスタートし、事業の多角化を図りました。10月には、商号を株式会社スマートライフからスマートデイズに変更し、本格的に新たな道を歩み始めました。

経営の厳しさと破産

しかし、2018年4月に東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請することとなり、監督命令を受けました。負債総額は60億3523万円に達し、同月18日には申請が棄却され、5月15日には破産手続きが開始されました。さらに、関連会社の株式会社ステップライフも破産手続きに入るという状況に陥りました。

2019年2月には第1回債権者集会が行われ、債権者が届け出た債権の総額が1053億円に及びました。この際に「脱法シェアハウス」が違法とされ、国土交通省からの通達により、寄宿舎への転換を余儀なくされていたことも確認されました。また、2015年2月にスルガ銀行が関連融資を停止したことにより、経営が大きな危機に陥っていたことも明らかになりました。

2021年5月19日には、株式会社スマートデイズは法人格を失い、正式に歴史の中に消えていきました。その経緯は、数々の事業展開と共に、経営の厳しさと相まって痛ましい結末を迎えたことを示しています。このように、株式会社スマートデイズは、不動産ビジネスの中で注目を集めていたものの、経営の不安定さと法的な問題により、最終的には破産という結果を招いた企業の一例と言えるでしょう。

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