スーパードクターK

スーパードクターK

『スーパードクターK』は、真船一雄による日本の医療[[漫画]]作品です。1988年から1998年まで講談社の『週刊少年マガジン』で連載されました。医師兼漫画家の中原とほるが原案協力、万丈目喜介が取材協力を担当しています。

概要

本作は、裏の世界で生きる医師の家系という宿命を背負った主人公KAZUYAが、様々な事故、事件、陰謀、そして病気と出会い、その卓越した医療技術と肉体、頭脳で解決していく人間ドラマです。

連載当初はKAZUYAの超人的な能力が強調されていましたが、医学監修を導入して以降、医療問題やそれに携わる人々のドラマを描き出す内容へと変化していきました。当初のハードボイルドな作風から、脇役をメインとしたコミカルなエピソードも増え、終盤ではKAZUYAが高校に赴任し、生徒との交流を描く学園[[漫画]]のような展開も見られました。スポーツ医学を題材としたエピソードも多く、KAZUYAがセコンドとして活躍する描写もあります。

1996年からはタイトルが『Doctor K』へ変更され、よりドラマ性が重視された作品へと移行しました。

2004年からは続編の『K2』が『イブニング』にて連載を開始し、シリーズ累計発行部数は1500万部を突破しています。

あらすじ

スーパードクターK

日本医学界の最高権威である帝都大医学部を首席で卒業した天才青年医師「K」。国際レベルで活躍する彼の執刀技術は特Aランク。しかし、彼はある日忽然と姿を消します。野獣の肉体、天才の頭脳、そして神業のメスを持つ男Kが、その医療技術で多くの人命を救い、仲間を触発し、自身も成長していく物語です。

Doctor K

アメリ[[カ合衆国]]大統領ジム・ハミルトンが何者かの手によって瀕死の重傷を負います。容疑者はドクターK。犯行の裏には何が？ そして一昭の計画とは？ KAZUYAの物語に終止符が打たれます。

Kの一族

人の命を救うために活躍し続けたKAZUYAの血族。日本だけでなく海外にも存在します。Kの一族は代々名の頭文字に「一」が付き、イニシャルが「K」となるのが特徴です。

KAZUYA（カズヤ）/西城 カズヤ（さいじょう かずや）

本作の主人公。神技のメス、天才的頭脳、無敵の肉体を持つフリーランスのスーパードクターです。身長190cm以上。普段は簡単な医療道具と血染めのロープが収納されたマントを着用しています。常に裏社会に狙われる身ですが、その人脈は国境を越え、政府首脳からマフィア、テロリストまで幅広い人物から慕われています。医学の知識以外にも、語学に堪能であったり、セコンドのライセンスを取得していたりと、様々な能力を持っています。また、患者の治療費を払えない場合は、自ら金策に走るなど、患者思いな一面も持ち合わせています。

物語の中盤で胃癌を発病しますが、高品の執刀により一時は全快します。『Doctor K』の終盤では癌を再発し、その闘病生活が描かれ、その死を予感させつつ物語は終了します。

一堡（かずおき）

KAZUYAの父親であり師匠。彼もまた鍛え上げられた肉体の持ち主で、KAZUYAにスパルタ教育で医療技術を叩き込みました。原子力医療開発研究所で放射能漏れ事故に遭遇した際、KAZUYAらを救うために自らの命を犠牲にしました。

一昭（かずあき）

一堡の弟でKAZUYAの叔父。ソ連で育ち、優秀な外科医となりますが、妻子の不審死をきっかけに失踪。医療技術を駆使した闇の組織を作り上げ、KAZUYAと対立します。優生思想を抱き、KAZUYAのクローンを産ませました。

高品龍一（たかしな りゅういち）

寺沢病院の医師で、KAZUYAの親友。当初はKAZUYAに患者を奪われるも、その手術技術に心服します。お調子者ですが努力家で、一流の医者に成長します。後に高品診療所を開業し、KAZUYAの手術の執刀医を務めるほどになります。

七瀬恵美（ななせ めぐみ）

斎楓会総合病院外科部長。KAZUYAに命を救われて以来、親友となります。医師としての腕前は優秀で、KAZUYAを一途に愛しています。

大垣蓮次（おおがき れんじ）

KAZUYAの先輩医師。過去の経験から医学界に幻滅し、自堕落な生活を送っていましたが、KAZUYAと再会し、再び医師として患者を診るようになります。ギャンブル好きですが、医師としての腕は確かです。

『スーパードクターK』は、医療の現場で繰り広げられる人間ドラマを描いた、医療[[漫画]]史に残る名作です。

もう一度検索