スーパーロボット大戦EX

スーパーロボット大戦EX

『スーパーロボット大戦EX』（スーパーロボットたいせんイーエックス）は、1994年にバンプレストから発売されたスーパーファミコン用のシミュレーションRPGです。この作品は、スーパーロボット大戦シリーズの第4作目にあたります。

概要

本作は、SD（スーパーデフォルメ）キャラクターとして表現されたロボットたちが登場し、異なるアニメ作品のキャラクターが共演するクロスオーバー作品です。特に、「DC戦争シリーズ」と呼ばれるカテゴリの一部であり、前作『第3次スーパーロボット大戦』の続編です。ただし、EXは外伝的な位置づけで、従来のファンだけでなく新規プレイヤーも楽しめる仕様となっています。

本作のバックグラウンドストーリーは、地底世界ラ・ギアスを舞台に、その中で展開される戦争に焦点が当てられています。これにより、地上や宇宙の舞台を利用した歴代作品とは異なる特色を持っています。主なキャラクターは『魔装機神サイバスター』からのもので、これがストーリーのメインとなっています。

ストーリー設定

ストーリーは、インスペクター事件の終息を受けて、各地でロボット兵器やそのパイロットが消失する事象が発生するところから始まります。この異変の原因は、神聖ラングラン王国とシュテドニアス連合が引き起こしたもので、地球人のロボットを無差別に召喚するというものです。召喚されたパイロットたちは、異世界での状況を理解することもなく、各々の思惑を持って戦いに関わることになります。

3人の主人公とその物語

このゲームの特徴的な点は、3人の主人公が存在し、それぞれ異なる章で物語が進行することです。

マサキの章

この章は『魔装機神サイバスター』の主人公マサキを中心に展開され、難易度は易しいです。彼は、仲間たちと共に神聖ラングラン王国に参加し、シュテドニアスの脅威に立ち向かいます。このストーリーでは、マサキと『マジンガーZ』の兜甲児との友情が深められます。

リューネの章

リューネの章は、彼女がラ・ギアスに召喚されてからの物語で、難易度は普通です。彼女はヤンロンに保護され、カークス軍に参加します。シナリオが大きく分岐するため、プレイヤーによる選択が影響します。リューネの物語では、仲間のキャラクターたちとの交友や敵との戦いが展開されます。

シュウの章

シュウの章は、難易度が高く、彼がラ・ギアスに復活し、暗躍する姿が描かれています。この章は特定の条件を満たさなければ遊ぶことができません。シュウの物語は意外な展開が待っており、他のキャラクターたちとの複雑な関係が楽しめます。

参戦作品

本作には多くのロボットアニメ作品からキャラクターが参戦します。特に『戦国魔神ゴーショーグン』や『聖戦士ダンバイン』が新たに登場し、シリーズファンを喜ばせました。しかし、DC戦争シリーズの常連であるブライト・ノアが不在であるなど、作品のストーリーに一新が見られます。

ゲームシステム

EXでは、ユーザーに優しいトレーニングモードや、インタラクティブ・シナリオ・システム（ISS）など新しいシステムが導入されました。ISSは、異なる章間の連携を可能にし、選択の結果がストーリー全体に影響を与える形になっています。

評価

発売後の評価は高く、ゲーム誌などで好評を得ました。特にその斬新なシステムや物語展開は、多くのプレイヤーに受け入れられました。

まとめ

『スーパーロボット大戦EX』は、ロボットアニメファンやRPGファンに愛され続け、シリーズの中でも特に印象的な作品となっています。多彩なキャラクターが集結し、ストーリーとゲームプレイの面で魅力が詰まった一作です。

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