戦国魔神ゴーショーグン

戦国魔神ゴーショーグンについて

『戦国魔神ゴーショーグン』は、1981年7月3日から同年12月28日まで放送されたロボットアニメです。全26話からなり、東京12チャンネル（現在のテレビ東京）で放映されました。この作品は読売広告社と葦プロダクションによる共同制作で、独特なキャラクター設定や物語が魅力です。

概要

本作は、王道的なロボットアニメでありながら、主人公の視点から描かれる成長物語が特徴的です。物語はケン太少年を中心に展開し、彼の成長と冒険を描いています。敵と味方それぞれに3名が登場しており、軽妙な掛け合いや人間的な描写が多く描かれています。このため、メカアクションだけでなく、キャラクターの個性が際立ち、コミカルな雰囲気が好評でした。

特に、変わり者のレオナルド・メディチ・ブンドルや、愛妻家のヤッター・ラ・ケルナグール、情緒不安定なスーグニ・カットナルのキャラクターたちは、視聴者の心に残ります。また、ゴーショーグンのパイロットたちや、ドクーガ側の科学者ジッター博士も独特の魅力を持ち、ギャグシーンでも活躍します。

あらすじ

物語は、2001年の未来を舞台にしています。悪の組織ドクーガが全世界を支配しようとする中、謎の男サバラスが率いるグッドサンダー部隊が立ち向かいます。彼らが操る移動要塞「グッドサンダー」は、神秘的なエネルギー「ビムラー」を動力源に持ち、瞬時に大きな距離を移動することができます。しかし、ドクーガもまた「ビムラー」を狙っているのです。

登場人物

グッドサンダー側

• - 真田ケン太（声：松岡洋子）

物語の主人公であり、勇気と正義感に溢れる少年。メカと心を通わせる力を持ち、物語の終盤で大きな成長を遂げます。

• - 北条真吾（声：鈴置洋孝）

戦闘機キングアローとゴーショーグンのメインパイロットで、復讐心を抱くキャラクターです。

• - キリー・ギャグレー（声：田中秀幸）

かつては悪漢だったが、グッドサンダーの一員として戦います。

• - レミー島田（声：小山茉美、高田由美）

チーム唯一の女性パイロットで、魅力的なキャラクターです。かつては諜報員として活躍していました。

• - オバ（声：間嶋里美）

ケン太の教育用ロボットであり、母親的存在として彼を支えます。

ドクーガ側

• - レオナルド・メディチ・ブンドル（声：塩沢兼人）

ドクーガの三幹部の一人で、独特な美意識を持つキャラクターです。

• - ヤッター・ラ・ケルナグール（声：郷里大輔）

戦闘司令官で、力強い作戦を好むキャラクターです。

• - スーグニ・カットナル（声：木原正二郎）

現場指揮を担当し、過去に trauma を抱える複雑なキャラクターです。

メカ一覧

本作には多くのロボットやメカが登場します。中でも、主人公側の「ゴーショーグン」は真田博士によって作られた巨大ロボットで、「ビムラー」を動力源にしています。合体時にはトライスリーと呼ばれる中型ロボに変形し、強力な武装を備えています。

スタッフ

作品は首藤剛志が原作・脚本を担当し、音楽にはあかのたちおが関わりました。オープニングテーマ「ゴーショーグン発進せよ」とエンディングテーマ「21Century〜銀河を越えて〜」が印象的で、視聴者の記憶に残る作品となっています。

劇場版・OVA

1982年には劇場版『戦国魔神ゴーショーグン』が公開され、続編として1985年にOVA『戦国魔神ゴーショーグン 時の異邦人（エトランゼ）』がリリースされました。OVAはテレビシリーズの後日談として展開され、レミーを中心に物語が進行します。

結論

『戦国魔神ゴーショーグン』は、キャラクターの魅力や物語の深みから、多くのファンに支持されている作品です。ロボットアニメとしての枠を超えた魅力を持つこの作品は、今なお愛され続けているのです。

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