セキ薬品

株式会社セキ薬品：埼玉県を代表するドラッグストアチェーン

1973年に創業した株式会社セキ薬品は、埼玉県を中心に200店舗以上を展開する大手ドラッグストアチェーンです。スーパーマーケットに隣接した小規模な薬局としてスタートしましたが、1990年代半ばからは単独店舗への転換を進め、大型化を図りながら、現在では埼玉県におけるドラッグストア業界を牽引する存在となっています。

セキ薬品の独自性：テーマソングと顧客サービス

セキ薬品は、他のドラッグストアチェーンにはない独自の取り組みで知られています。その一つが、上藤恭生氏作詞・作曲によるテーマソング「元気出してよ」です。この曲は、店内BGMとして常時流れており、チューリップのマークをモチーフにした歌詞「チューリップマークのセ〜キ薬品♪」が印象的です。毎時55分にはフルバージョンが流れ、従業員向けの時報としても活用されています。この親しみやすいテーマソングは、セキ薬品独特の温かい雰囲気づくりに貢献しています。

顧客サービスの向上にも積極的で、三菱UFJニコスのクレジットカードはもちろん、Visa、Mastercardなど国際ブランドのクレジットカードも広く利用可能です。独自のポイントカード「チューリップカード」も発行しており、クレジット機能も備えています。さらに、2021年には自社アプリを導入し、各種電子マネーにも対応するなど、時代の変化に合わせた決済手段の充実を図っています。これらの多様な決済手段の提供により、顧客の利便性を最大限に高めています。

セキ薬品の歩み：40年を超える歴史

セキ薬品の歴史は、1973年の創業に始まります。当初は有限会社関薬品としてスタートし、1989年に有限会社セキ薬品、1992年には株式会社セキ薬品へと組織変更を行いました。1996年には日本ドラッグチェーンに加盟し、その後も順調に店舗数を拡大。2002年には調剤薬局事業にも参入し、幅広い医薬品ニーズに対応できる体制を整えました。

2008年にはドラッグストア事業の屋号を「セキ薬品」から「ドラッグストア セキ」に変更し、ブランドイメージの刷新を図りました。2009年には売上高300億円を達成するなど、堅実な成長を続け、2012年には店舗数100店舗を突破、物流センターの移転増床も実現しました。2017年には店舗数150店舗を達成し、調剤事業の屋号も「チューリップ薬局」から「セキ薬局」に変更しました。さらに2021年には売上高800億円を達成、2022年には200店舗を突破するなど、着実な成長を続けています。これらの実績は、長年にわたる地域密着型の経営と、顧客ニーズに合わせた柔軟な対応が奏功した結果と言えるでしょう。

未来に向けて：地域社会への貢献

セキ薬品は、単なるドラッグストアチェーンにとどまらず、地域社会に貢献する企業として、これからも成長を続けていくでしょう。独自のテーマソングや顧客サービス、そして地域に根ざした経営姿勢は、セキ薬品が長く愛される理由であり、今後の発展にも大きく寄与していくものと期待されます。常に顧客目線に立ち、変化への対応を柔軟に行う姿勢は、セキ薬品が今後ますます発展していくための重要な礎となるでしょう。

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