セブンスドラゴン2020

『セブンスドラゴン2020』の魅力

『セブンスドラゴン2020』は、2011年11月23日にセガから発売されたPlayStation Portable（PSP）用のロールプレイングゲーム（RPG）です。この作品は2009年にリリースされた『セブンスドラゴン』の続編であり、前作の基本設定を引き継ぎながらも、現代的な日本を舞台にした新たな世界観が構築されています。前作と同じ制作陣によって生み出された本作では、新たに三輪士郎がキャラクターデザインを、森橋ビンゴがメインシナリオを担当し、ビジュアルスタイルは大きく進化しました。

世界観とストーリー

西暦2020年、地球は突如として現れた異星生物「ドラゴン」によって脅かされています。日本国内の98%がドラゴンに支配され、政府は「ムラクモ」という特殊部隊を編成して、地球を取り戻すために戦うことを決意します。主人公は、このムラクモの一員となり、仲間たちと共にドラゴンと戦う運命にあります。

主人公はプレイヤーが自由に作成するキャラクターであり、性別や外見、職業までも選ぶことができます。非常に自由なキャラクターメイキングが可能で、各キャラクターそれぞれの個性が強調されています。物語は、ムラクモ13班というチームが中心となり、仲間たちとの絆や成長を描きつつ進行していきます。

登場人物

物語の主要キャラクターには、ムラクモ機関の総長である日暈棗や、彼女を補佐する桐野礼文がいます。冷静で緻密な戦略家である棗は、ドラゴンに対抗するために非常に優れた才能を持ちながらも、ある種のコンプレックスを抱えていることが明らかになります。一方、桐野は彼女のサポート役でありながら、その性格は優しく、仲間を大切にする一面も持っています。

ドラゴンとの戦いが進む中で、それぞれのキャラクターは自身の背景や目的を持ち、時には裏切りや犠牲も含めた悲劇的な展開が待っています。特に棗の行動が後に物語全体に波紋を広げ、敵として立ちはだかることになった時には、プレイヤーも衝撃を受けることでしょう。彼女の裏切りは、未来の展開に大きな影響を及ぼします。

戦闘システム

ゲームの戦闘はターン制で、仲間を自分の職業によって自由に編成し、様々な攻撃や防御、特殊スキルを駆使して敵に立ち向かいます。職業は、サムライやトリックスター、ハッカーなど多彩に用意されており、それぞれの職業には独自の特性があります。この自由度により、戦略的な戦闘が可能になり、プレイヤーは自分のスタイルに合ったプレイが実現できます。

また、スキルの組み合わせやセッティングが勝敗を大きく左右するため、戦闘に挑む際にはしっかりと考慮することが求められます。

結末と続編

物語は深いストーリー展開が特徴で、時には心を揺さぶるような場面も存在します。プレイヤーがどのようにアプローチし、結末を迎えるのかも重要な要素であり、様々なエンディングが用意されています。また、続編の『セブンスドラゴン2020-II』にて物語が引き継がれ、さらに深化した世界観が展開されることになります。

このように、『セブンスドラゴン2020』は魅力的なキャラクター、緊迫したストーリー、美しいビジュアルが揃った作品です。プレイヤー自身が物語の一部となり、自分だけの冒険を体験できるこのゲームは、RPGファンにとって必見の作品といえるでしょう。

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