タカギ

株式会社タカギの概要と歴史

株式会社タカギ（TAKAGI CO.,LTD.）は、福岡県北九州市小倉南区に本社を持つ水周り製品の製造・販売を行う企業です。特に水栓や浄水器に力を入れており、その品質と技術力には定評があります。ここでは、株式会社タカギの歴史、主な製品、そして新本社の計画について詳しく見ていきます。

沿革

タカギは、1961年5月に創業者・高城寿雄によって設立され、初めはプラスチック中空成型機および金型の製造を開始しました。1977年には主力製品を家庭日用品に切り替え、1979年に法人化を果たしました。その後、品質管理基準として広く認知されているISO9001とISO14001も取得し、社の体制が整備されました。特に、2009年には英語表記の「takagi」を用いた新しいロゴを導入し、国際的な視野も広げています。

主要製品

浄水器

タカギの浄水器は特に注目されており、交換用カートリッジは自社のクリーンルームで製造されています。ユニークな点は、家族構成に応じた交換サイクルで定期配送を行うシステムが採用されているため、一般的な店頭販売とは異なります。また、「みず工房」という名で知られるキッチン水栓に搭載された浄水器は、既存の蛇口からの交換にも対応可能です。

現行モデルには、「みず工房エコ」や「みず工房グース」など多様なラインナップがあり、いずれもデザイン性と機能性を兼ね備えています。特に、各製品には唯一無二のシリアルナンバーが付与され、顧客データを管理することで迅速な対応ができる体制が整っています。サポート体制は、社内の特別なスタッフで構成されたコールセンターにより強化されています。さらに、興味を持つ一般の方は、事前予約をすれば見学も可能です。

散水用品

タカギは浄水器だけでなく、散水用品も幅広く展開しています。たとえば、各種ノズルやシャワー、オーロラというブランド名のホースリールなどがあり、とても多様な製品群が販売されています。

テレビCMとブランド戦略

タカギは「水をデザインする。」というフレーズを基にした広告キャンペーンを行い、テレビCMも放送。全国の人気番組でスポンサーとして名前を広めています。特に、タレントの山口智子をイメージキャラクターに起用してからは、親しみやすさと信頼性を増しています。

新本社の計画

タカギは今後30年間で、新本社の計画を進めています。北九州市の都市計画により現在の社屋の立ち退きが必要となったためです。新本社は、敷地面積16.5万平方メートルに建設され、約200億円の投資が予定されています。鉄筋コンクリートの7階建ての社屋にはコールセンターや浄水器の製造拠点が集約されるほか、託児所やスポーツ施設も設けられる予定です。また、滑走路を併設し、モーターグライダーなども楽しめる特色ある福利厚生が整備されています。

株式会社タカギは、時間とともに進化し続け、より良い水環境を提供する企業としてさらに発展していくことでしょう。

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