タブレット純

タブレット純（タブレットじゅん）

タブレット純は、1974年8月31日に神奈川県津久井郡津久井町で誕生した、日本の歌手およびお笑いタレントです。本名は田渕純。愛称として「タブ純」と呼ばれることもあります。彼は、昭和歌謡を基盤にしたユニークなスタイルの漫談で知られています。

経歴

タブレット純は、3人兄弟の三男として育ち、幼少期からラジオを通じて古い歌謡曲に親しんできました。思春期には昭和のレコードや雑誌を集め、独自に研究を進めました。学生時代は勉強や運動が得意ではなかったものの、物まねを始めたことがきっかけでクラスメートから人気を得ました。特に尊敬していたタレントはマヒナスターズです。

高校卒業後は友人の父が経営する古本屋でアルバイトし、その後介護職を経て、歌声喫茶「ともしび」で働くことになりますが、半年後にマヒナスターズに参加する運命へと進みます。このように彼のキャリアは、思いも寄らない方向で展開していきます。タブレット純は2002年に和田弘のカラオケ教室に参加し、新メンバーとしてデビューします。この時、彼の芸名は和田弘によって付けられた「田渕純」から派生したものです。

彼のキャリアは、完全にソロ活動に移行した4年間に多様なイベント出演やお笑いライブへ参加することで、確かなものになっていきます。2011年からは浅草東洋館でレギュラーとして活躍しており、2013年には『歌ネタ王決定戦』に準決勝進出、翌年の決勝進出といった成果を収めます。また、2023年10月からは落語協会にも準会員として加入し、ますますその幅を広げています。

人物

タブレット純の趣味は多崎に民俗がかかわっています。子供の頃からプロレスや野球、相撲への深い愛情を持ち、特にプロレスリング界が大好きでマイティー井上等のファンでした。彼は野球チーム阪神タイガースのファンでもあり、相撲への愛着は強く、若いころには麒麟児の後援会に入っていたほど。自身のセクシャリティや中性的な外見についてもオープンに話しており、父親にセクシャルマイノリティであることをカミングアウトしている点でも注目されています。

彼の夢は、NHKの「うたのおにいさん」になることです。酒類も好み、意識を失うほどに飲酒を楽しんでいます。また、愛猫が「姫」という名で、愛飲や愛猫家でもある彼の生活ぶりはユニークです。日常的には昭和レトロな服装やアイテムを好み、昭和に関連した趣味を持ち続けているのも彼の特長です。

芸風

タブレット純のスタイルは、多くの人々の心を捉える独自のものです。彼の芸風は主に歌ネタに基づいており、ムード歌謡漫談とも呼ばれる新ジャンルを築いています。彼のネタは自筆のイラストや著名人の似顔絵を駆使し、その特徴的なスタイルが笑いを生む要因となっています。さらに、声帯模写も得意とし、幅広いキャラクターを演じることができます。普段は繊細でか細い声ですが、ネタに入ると早口で力強い声に変わり、そのギャップが観客に笑いを提供します。様々な声帯模写のレパートリーも多彩で、政治やお笑い界の著名人など、多くのキャラクターを再現しています。

タブレット純の活動は今もなお進化を続けており、昭和歌謡への愛情やユーモアを大切にしながら、これからも新たな作品やパフォーマンスを世に送り出し続けることでしょう。

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