ダイアクロン

ダイアクロン（Diaclone）

ダイアクロンは、タカラトミー（旧・タカラ）が展開する変形合体ロボット玩具のシリーズです。1980年から1984年までの旧シリーズと、2016年からの新シリーズが存在します。これまでに多くのキャラクターやメカデザインが創造され、根強い人気を誇ります。

概要

ダイアクロンのコンセプトは、「可動人形」に乗る「変形メカ」を基にしたもので、3cmの隊員と複雑な変形ロボットが組み合わさっています。初代は1980年に誕生し、男児向け玩具の流行を受けて登場しました。タカラ社内で発表されたTVアニメーション企画や未発売のミクロマン商品に影響を受けており、「ダイヤのように固い友情、サイクロンのように力強い仲間たち」というコンセプトがそのまま名称に込められています。その背景には、当時の競合であるポピー社の超合金シリーズに対抗するという狙いがありました。

シリーズ初期はスタジオぬえによる緻密なメカデザインが特徴的で、1/60の統一スケールでも展開されました。これにより、ディオラマの製作を促進し、小型フィギュアとの組み合わせが広がるきっかけとなりました。1982年以降は、実際の乗り物をミニチュア化した『カーロボット』シリーズが主流となり、これに伴い統一スケールが放棄され、商品サイズの多様化が進みました。その結果、隊員との連携が薄れてしまう一方で、プラモデルとしても展開され、ターゲット年齢層も広がりました。

1984年には、アメリカでハズブロによる『トランスフォーマー』が大ヒット。この流れの中で、日本に逆輸入される形でダイアクロンシリーズは一旦終了となりましたが、2015年には「新生ダイアクロン」としてシリーズ復活が発表され、以降も多くの新商品の展開が続いています。

あらすじ

1980年版

198X年、地球の核から未知のエネルギーが発見され、「フリーゾンエネルギー」と名付けられました。その後、199X年には世界に「マクロ・ゾーン」が設立され、これを管理する「ゾーン・コンピューター」が日本に配置されました。しかし、宇宙から侵略者であるワルダー軍団が現れ、フリーゾンエネルギーを狙って地球に攻め入ります。これに対抗するため、ランド・マスターは巨大ロボットの「ダイアクロン隊」を結成し、激しい戦闘が始まります。

2016年版

202X年代初頭、長年にわたる戦闘とエネルギー枯渇により、ワルダー軍団は地球のフリーゾンを奪う最終作戦を開始します。それを阻止するため、ダイアクロン隊は全面戦争を挑み、勝利しますが、その後も残存ワルダー軍の脅威が続きます。結果として、ランド・マスターは「ネオアタックシステム」を発令し、新生ダイアクロン隊の結成が図られ、再び戦いが繰り広げられます。

商品群

ダイアクロンシリーズの特色は、小型隊員フィギュアとの相互連携です。商品形態は分かれますが、フィギュアが搭乗できるスペースが設けられていました。2016年以降、1/60のスケールが復活し、隊員との連携が強化されることが重視されています。

合体アイテムやパワードスーツなどが登場し、プラモデル化も行われました。新たなギミックやデザインが追加され、旧作にない魅力が持たせられました。さらに、商品間のパーツ互換性も強化され、多様な遊び方が実現しました。

ダイアクロンの魅力はその多岐にわたる商品展開と、絶え間ないデザインの進化にあります。今後も新たなシリーズと商品が追加され続けることでしょう。

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