チバビジョン

チバビジョンの歴史と概要

チバビジョンは、アメリカに本拠を置いていたコンタクトレンズ及びレンズケア製品のメーカーです。1980年にスイスのバイオ医薬品企業であるチバガイギーのアメリカ法人の一環として設立されました。最初の本社は米国アトランタに置かれ、同社はその後、1996年にスイスの製薬企業サンドと合併し、ノバルティスグループの一部となります。これにより、チバビジョンはノバルティスのアイケア部門としての役割を担うことになりました。

「CIBAVision」の名前は、「Chemical Industry in BAsel」の略であり、バーゼルにおける化学産業に由来しています。設立以来、チバビジョンはソフトコンタクトレンズ市場において技術革新を追求し、企業買収を通じて急成長を遂げました。その製品は日本を含む70カ国以上の市場に展開され、国内外の競合メーカーに対してもOEM供給を行うなど、積極的な事業運営を行ってきました。

日本法人の設立と成り立ち

日本においては、チバビジョン株式会社という法人が1985年に設立され、東京・品川に本社を構えていました。設立は1985年の初頭で、この年はチバビジョンケアジャパン株式会社が大阪市で設立されたことに始まります。さらに、1988年においては米国本社がクーパービジョン社のレンズケア部門を買収したことにより、国内でも強力洗浄液「ミラフロー」が販売されるようになりました。

1992年には、日本チバガイギー社から分離独立したことで日本チバビジョン株式会社となり、1994年にはリッキーコンタクトレンズと合併。これにより「チバビジョン・リッキー株式会社」が誕生し、さらに1997年には現在の商号である「チバビジョン株式会社」に変更されました。最終的には2014年に日本アルコンと法人統合し、「日本アルコン」となりました。

商品ラインアップと技術

2012年時点では、チバビジョンは日本国内で以下のようなコンタクトレンズ及び関連商品を販売していました。

1日交換終日装用レンズ

• - デイリーズアクア
• - デイリーズアクア コンフォートプラス
• - デイリーズ トーリック（乱視用）
• - デイリーズ プログレッシブ（遠近両用）
• - フレッシュルックデイリーズ（カラー）
• - フレッシュルックデイリーズ イルミネート（カラー）

2週間定期交換レンズ

• - エアオプティクス
• - エアオプティクス 乱視用（乱視用）
• - エアオプティクス 遠近両用（遠近両用）
• - フォーカス2ウィーク
• - フォーカストーリック（乱視用）
• - プレシジョンUV

1ヵ月定期交換レンズ

• - O2オプティクス
• - エア オプティクス EX アクア

レンズケア用品

• - AOセプト（過酸化水素タイプ）
• - AOセプト クリアケア（過酸化水素タイプ）
• - フレッシュルックケア10ミニッツ（MPS）
• - ソフトウェアプラス（すすぎ＆保存液）
• - ミラフロー（洗浄液）
• - ユニザイム（タンパク除去剤）

このようにチバビジョンは、幅広い製品ラインを展開し、特にソフトコンタクトレンズの開発において技術の革新を追求してきました。バイオテクノロジーの進展とともに、この企業は国際的にも評価される存在となり、その影響力は現在も継続しています。

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