チャイルド・ファンド・ジャパン

特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン

特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン（ChildFund Japan）は、日本に拠点を持つ非政府組織（NGO）で、1975年から活動を開始しました。アジア地域を中心に、経済的な困難に直面している子どもとその家族への支援を行っています。同団体のビジョンは「すべての子どもに開かれた未来を約束する国際社会の形成」であり、ミッションは「生かし生かされる国際協力を通じて子どもの権利を守る」ことです。東京都杉並区に本部を置き、子どもへの支援に取り組む11の団体が集まり、「チャイルド・ファンド・アライアンス」と呼ばれる協力組織としても活動しています。

活動内容

チャイルド・ファンド・ジャパンの主な活動は三つに分けられます。一つは地域開発支援、二つ目は緊急・復興支援、三つ目はアドボカシー（広報および啓発活動）です。

地域開発支援

地域開発支援の中では、「スポンサーシップ・プログラム」による子どもの健全な成長と地域の自立を目指した包括的な支援が行われています。また、特定の開発課題に応じ、貧困に起因する様々な問題に対処するための「支援プロジェクト」も実施されています。

緊急・復興支援

緊急・復興支援では、自然災害や紛争によって影響を受けた人々を対象とし、必要な支援を行っています。支援地域はフィリピン、ネパール、スリランカの3ヵ国ですが、他の国や地域への支援も行う場合があります。これらの活動はチャイルド・ファンド・アライアンスと協力して行われています。

歴史・沿革

特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパンの前身としては、1948年に日本の戦災孤児を支援するために設立されたキリスト教児童基金（CCF）が起源です。1952年にはCCFの日本事務所として社会福祉法人基督教児童福祉会が設立されました。その後、日本の経済成長に伴い1974年にはCCFの支援が終了しますが、1975年からフィリピンへの支援が再開され、以降ネパールやスリランカへも活動を拡大しました。2006年にはスリランカでスポンサーシップ・プログラムが開始され、2009年には国税庁長官から「認定NPO法人」に認定されるなど、支援の信頼性と透明性を確保しています。

参加方法

チャイルド・ファンド・ジャパンの活動には、いくつかの参加方法があります。

• - スポンサーシップ・プログラム: 支援者は地域の子どもと手紙で交流をしながら成長を見守る支援ができます。月額4,000円で、子どもの成長記録などが送付されます。
• - マンスリー・サポーター: フィリピンとネパールの活動を支えることができ、月1,000円から参加できます。
• - 支援プロジェクトへの寄付: 実施中のプロジェクトを選び、任意の金額で支援することも可能です。
• - ボランティア参加: 翻訳やパソコン作業、イベントの手伝いなどのボランティア活動も受け入れられています。

活動資金

特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパンの財務は、寄付金収入が主要な資金源で、平成28年度の決算では、収入約3億6,700万円のうち寄付金が約3億6,000万円を占めていました。このように、多くの方々の支援により、支援活動は確実に進められています。

支援する著名人

また、この団体には高嶋ちさ子、高橋克典、篠塚和典、石井琢朗、Saori（SEKAI NO OWARI）など、多くの著名人が賛同し、活動へ支援を行っています。

このように、特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパンは、地域の子どもたちに寄り添いながら、持続可能な開発や家族の自立に向けた活動を続けています。

もう一度検索