ツジトモ

ツジトモ: 漫画家・イラストレーター

ツジトモ（本名：辻田智人、1977年7月13日生まれ）は、日本の漫画家およびイラストレーターであり、北海道出身で現在は東京都を拠点に活動しています。高校時代から漫画制作に情熱を注ぎ、新人賞に入賞する実績を持っていますが、彼のキャリアのスタートには映画への興味が大きく影響しています。

学歴と影響

彼は日本大学芸術学部映画学科シナリオコースを卒業し、そこでクエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』からのインスピレーションを受けています。この背景から、彼は映画の語り口を取り入れた漫画の描写を行うようになりました。2002年には、投稿作品「RIGHT HAND AND GOOD INTENTIONS」と「my little brother」が『週刊モーニング』のMANGA OPENで優秀賞を受賞し、審査委員からも高い評価を得ています。特に、「彼の絵は独特で楽しげに描かれている」と言わしめるほどの才能を見せました。

魅力ある作品群

その後も彼は、「GHOST」での連続受賞や『earlyモーニング』での読切漫画デビューを果たし、さらに『モーニング』誌にてプロ野球をテーマにした「スリーストライクス」も発表しました。2007年からは、綱本将也とタッグを組み、サッカー漫画『GIANT KILLING』を連載し、2010年にはアニメ化もされました。この作品は、サッカーファンの間で高評価を受け、今や漫画界の一大ヒット作となっています。

イラスト活動

ツジトモは漫画だけでなく、イラストレーターとしても多彩な活動を行っています。特に、テレビ神奈川のJリーグの応援番組「ファイト!川崎フロンターレ」では、相馬直樹のキャラクターイラストを手がけています。このコラボレーションは、相馬が『GIANT KILLING』のファンだったことから実現しました。また、2008年の多摩川クラシコのポスターイラストも担当し、彼の作品が多くの人々に親しまれています。

影響を受けた漫画

彼は漫画家としての影響を大いに受けた人物もいます。その中でも井上雄彦の『SLAM DUNK|SLAM_DUNK』や、窪之内英策の『ツルモク独身寮』が挙げられます。特に『ツルモク』は彼にとってのバイブルとも称され、作品の面白さに強い感情を抱いたそうです。これらの漫画からの影響は、彼の作品においても見ることができます。

趣味とこだわり

ツジトモの趣味にはサッカーや野球があり、漫画制作に対しては高度なこだわりを持っています。特に戦術に対する分析や自ら選手の視点で描くことに注力していますが、本人によるとサッカーの実際の経験はないとのことです。それでも、彼は熱心なファンとしてサッカーに没頭し、その情熱を作品に反映させています。

友人との関係

デビュー前からの友人である『宇宙兄弟』作者の小山宙哉とも親しい関係にあり、互いにアシスタントを務めたことがあります。このような友人関係も創作活動へ影響を与えているのでしょう。

代表的な作品

ツジトモの主な作品には以下があります：

• - 漫画: 「RIGHT HAND AND GOOD INTENTIONS」「my little brother」「GHOST」「スリーストライクス」「GIANT KILLING」「DABO ＆ RACO」 など
• - イラスト: 「ファイト!川崎フロンターレ」「川崎フロンターレ公式戦ポスター」「柿谷曜一朗 メッセージ広告」「超高速!参勤交代」 など

彼は独特のスタイルと視点を持つ漫画家として、今後も注目が集まる存在であり続けるでしょう。

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