デコメールの概要
デコメールとは、
NTTドコモが提供する
携帯電話向けのメールサービスであり、cHTML形式を使用して編集と送受信が可能です。このサービスは「デコメ」とも略され、特に装飾的なメールを作ることを目的としています。デコメールに対応した端末では、静止画像やインラインFlashも利用でき、ユーザーはより多様な表現が可能になります。
デコメールは、主にデコメ絵文字やデコメアニメといった機能を提供しており、メールに彩りを加えます。デコメ絵文字は、20×20ドットのインライン画像を用いて装飾され、受信者が楽しめる要素を提供します。一方、デコメアニメは、Flashを使ったアニメーションをメールに挿入する機能であり、受信者が操作することでアニメーションが展開される仕掛けがあります。これにより、従来の静的なメールとは異なり、インタラクティブな体験が可能となります。
他社の同様のサービス
auやソフトバンクも、デコメールに似たサービスを展開しています。auでは「デコレーションメール」、ソフトバンクでは「デコレメール」という名称で知られています。また、
ウィルコムでも「デコラティブメール」を提供しており、
イー・モバイルでも類似サービスが利用できますが、名称は特に設定されていません。
デコメールの利用方法
デコメールは、対応するiモード端末でのみ利用が可能です。非対応の端末にデコメールを送信すると、別の
ウェブサイトへのリンクが含まれるメールが届き、そのサイトを通じて内容を確認することができます。デコメ絵文字やデコメアニメは、ユーザーが様々な公式及び非公式の
ウェブサイトから取得できます。公式サイトでは多くの場合、有料でサービスを提供しており、非公式サイトは広告モデルに基づいて無料で利用できるものも多く見受けられます。
問題点
ただし、デコメールは受信する側にパケット料金が発生するため、パケット定額制に未加入の場合、予期せぬ料金が発生することがあります。このため、意図しないデコメールの受信は料金面での負担となることが懸念されています。
対応機種
2009年9月時点では、
NTTドコモはFOMA 900i/700i以降の機種および一部の
スマートフォンが対応しています。auはCDMA 1X WIN以降のモデル、SoftBankは3Gの9xx/8xx系機種が対応しています。また、
イー・モバイルの全機種が利用可能で、
ウィルコムの特定モデルでもデコメールが使えます。これにより、ユーザーは多様なデバイスで独自のメール体験を得ることができます。
まとめ
デコメールは、その装飾的な機能により様々な表現が可能なメールサービスです。楽しさやクリエイティブな要素を重視するユーザーにとっては、非常に魅力的なコミュニケーション手段と言えるでしょう。しかし、費用面や対応機種の制限に注意しながら利用することが求められます。