トトロの森

トトロの森とは

トトロの森は、狭山丘陵の一部を保全するために公益財団法人トトロのふるさと基金によって運営されています。この地域は、日本のアニメーション映画『となりのトトロ』の風景のモデルとされており、作品のクリエイターである宮崎駿が住む所沢市周辺に位置しています。

設立背景

トトロの森のプロジェクトは、1989年11月に市民が集まり、地域の自然環境を守ろうとする運動から生まれました。市民たちは、映画の名前やキャラクターの承諾を得て資金を集め、1990年にはトトロのふるさと基金が設立されました。映画を通じて地域の魅力を広め、保全活動を積極的に進めることを目的としています。

取得した土地

1991年に最初にトトロの森1号地が取得されて以来、2019年5月までに51か所のトトロの森が確保され、これらの多くは一般市民が訪れる散策地として開放されています。また、一部のトラスト地では、地元の農業や生態系の維持、復元活動も行われており、地域の里山環境を保つための取り組みが続けられています。草刈りや環境整備の作業は、ボランティアグループ「トトロの森で何かし隊」によって行われています。

トトロのふるさと基金の歩み

設立当初の1980年代、早稲田大学が新キャンパスを狭山丘陵に設置する計画を発表した際、地域住民や環境保護団体が強く反対しました。この運動をきっかけに、複数の団体が結成され、キャンパス建設が承認される過程で、環境保護への意識が高まり、最終的にはトトロのふるさと基金の設立へとつながりました。

その後、基金は法人格を取得し、トトロのふるさと財団となり、現在も公益財団法人として活動を続けています。2012年には、地域の文化遺産として「旧和田家住宅」などが登録有形文化財として認定され、地域の歴史的資産の保護にも力を入れています。

トトロの森を訪れる楽しみ

トトロの森は自然と親しむことができる素晴らしい場所であり、訪れた人々は心地よい散策や生態系の観察を楽しむことができます。緑豊かな土地には、四季折々の花々や多様な動植物が育ち、地域の自然体験や教育プログラムも提供されています。

まとめ

トトロの森は、地域の自然環境を守るための大切な取り組みであり、多くの市民やボランティアが参加して支え合っています。この場所は、映画『となりのトトロ』の象徴でもあり、自然の大切さを再認識できる貴重な場所となっています。今後も多くの人々がこの美しい自然とふれあうことができるよう、さらなる保全活動が期待されています。

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