トワイライトシンドローム

『トワイライトシンドローム』は、かつてヒューマン、後にスパイクから発売されたPlayStation用ゲームソフトのシリーズ名です。1996年の『トワイライトシンドローム探索編』から始まり、2008年の『トワイライトシンドローム禁じられた都市伝説』まで、計4作品が発表されました。

トワイライトシンドローム探索編: 1996年 3月1日発売（ヒューマン）
トワイライトシンドローム究明編: 1996年 7月19日発売（ヒューマン）
トワイライトシンドローム再会: 2000年 7月27日発売（スパイク）
トワイライトシンドローム禁じられた都市伝説: 2008年 7月26日発売（スパイク）

また、『探索編』と『究明編』をカップリングした廉価版『TWILIGHT SYNDROME Special』や、『再会』の廉価版も発売されています。

ゲームシステム

シリーズの基本的なゲームシステムは、心霊現象に関する噂の真偽を確かめるため、キャラクターを操作して横スクロール型のフィールドを探索するというものです。シナリオは分岐型になっており、探索中の行動によって結末が変化します。

探索編／究明編: 結末は“大吉”、“中吉”、“凶”の3つに分岐
再会: 結末は“BEST END”、“GOOD END”、“BAD END”の3つに分岐

“大吉”または“BEST END”では噂の真相が究明され、次のシナリオに進めます。“中吉”または“GOOD END”では事件は解決に向かうものの、真相は不明なまま終わります。“凶”または“BAD END”では事件は解決せず、悲惨な結末を迎えます。

『探索編』と『究明編』では、選択を間違えると主人公たちが死亡し、ゲームオーバーになることもあります。『再会』にはゲームオーバーはありませんが、“BAD END”は各シナリオに複数用意されています。

探索中には様々な心霊現象が発生し、それらを撮影または録音できます（『再会』では撮影のみ）。撮影された写真や録音された音声は、クリア後に「戦利品」として閲覧可能です。

フライトレベル

『探索編』と『究明編』には、“フライトレベル”と呼ばれる独自のシステムがあります。画面上部に表示される心電図のようなウィンドウで、主人公たちがどれだけ恐怖を感じているかを表します。ショッキングな場面に遭遇するたびに恐怖が蓄積され、一定レベルを超えると気絶または死亡し、ゲームオーバーとなります。

探索編と究明編の関係

『探索編』と『究明編』は前後編の関係にあり、『探索編』で残された謎が『究明編』で解き明かされるという構成になっています。ただし、この事実はゲーム内で明示されることはなく、『探索編』をクリアして初めて判明します。

再会独自のシステム

『再会』には、“後日談設定”と“撮影モード”という独自のシステムがあります。“後日談設定”は、各シナリオを“BEST END”でクリアした場合にのみ表示される後日談を表示するかどうかを選択できる機能で、これによっておまけシナリオ“姉妹”のストーリーが分岐します。“撮影モード”では、シナリオ攻略とは別に心霊写真の撮影のみを楽しめます。

探索編／究明編あらすじ

物語は1996年夏の武蔵野市郊外にある雛城町を舞台に展開されます。

探索編

ユカリは、後輩のミカに誘われ、真夜中の旧校舎を探検することになります。そこにはおかっぱ頭の少女の霊が現れるという噂があり、ユカリは幼馴染のチサトと共に探索に乗り出します。公園で撮影された心霊写真に写り込んだ赤い光線、音楽室で自殺した女子生徒の霊、村山台駅で多発する不審な事故、雛城高校の七不思議など、様々な噂の真相を究明していきます。

究明編

S.Hと名乗る人物との文通を続けていたミカが、ユカリとチサトの目の前で姿を消します。ミカを捜すため、ユカリとチサトは手がかりを求めて図書室へ向かいます。雛城高校で自殺した生徒の幽霊、午前零時にかかってくる謎の電話、工事現場に放置された人骨の噂、そして再び旧校舎へ。さらに、ユカリの近所に住む少女が失踪し、異次元の世界へと足を踏み入れていきます。

再会シナリオ

私立秀栄学園を舞台に、中学生のユウリとその姉マサ、マサの恋人アツシが、心霊現象に巻き込まれていく物語。“こっくりさん”で霊を呼び出す儀式から始まり、“血まみれの手”という禁断のゲーム、メリーさんからの電話、死者と話せるテレホンカード、会いたい人に会える伝言板など、様々な怪異が3人を襲います。

トワイライトシンドローム