トータス
トータス（Tortoise）は、1990年にアメリカ、シカゴで結成されたポスト・ロック・バンドです。インストゥルメンタルを主体とした、歌詞に頼らない音楽スタイルが特徴で、ポスト・プロダクションを駆使した高感度な音響アプローチなど、極めて前衛的な音楽性と緻密に構成された楽曲で知られています。
当初はダグ・マッコームズとジョン・ハーンドンのデュオとして活動を開始。その後、元バストロのジョン・マッケンタイア、バンディ・K・ブラウン、そして元ター・ベイビーズのダン・ビットニーが加わり、現在の編成となりました。
1994年にファースト・アルバム『Tortoise』でデビュー。1996年にリリースされたセカンド・アルバム『Millions Now Living Will Never Die』は、彼らの出世作となり、「シカゴ音響派」と呼ばれる独自の音楽コミュニティを牽引する存在として注目を集めました。
1998年のサード・アルバム『TNT』では、当時としては革新的だったハードディスク・レコーディングを導入。これは演奏された音をテープに録音するのではなく、最初からデジタル・コンピューターのハードディスクに記録し、パソコンで編集するという手法で、電子機材による音楽制作の新たな可能性を拓くものでした。このアルバムを機に、「ポスト・ロック」という音楽ジャンルが世界的に認知されるようになっていきました。
2001年発表の4作目『Standards』では、一転してテープ録音を復活させ、ジャズやプログレッシブ・ロックの要素を取り入れた有機的なバンドサウンドへの回帰を試みるなど、常に試行錯誤を重ねながら断続的に活動を続けています。
2007年には、トータスのドラマー3人（ジョン・マッケンタイア、ジョン・ヘーンドン、ダン・ビットニー）による生音ブレイクビーツ・プロジェクト「Bumps」でアルバムを発表し、ヒップホップへの造詣の深さも示しました。
2016年のアルバム『The Catastrophist』には、USメイプルやデッド・ライダーのメンバーとして知られるトッド・リットマン、ヨ・ラ・テンゴのメンバーとして知られるジョージア・ハブレイがゲスト・ボーカリストとして参加しています。
トータスは過去に何度も来日公演を行っており、1996年の初来日以降、単独公演を4回、フェス出演では2002年の朝霧ジャム、2005年のMETAMORPHOSE、2009年のフジロックフェスティバルなどに出演しています。
ジョン・マッケンタイア (John McEntire) - ドラム、パーカッション、キーボード ※ザ・シー・アンド・ケイクでも活動。
ダグ・マッコームズ (Doug McCombs) - ベース
ジョン・ハーンドン (John Herndon) - ドラム、パーカッション
ダン・ビットニー (Dan Bitney) - パーカッション
ジェフ・パーカー (Jeff Parker) - ギター
バンディ・K・ブラウン (Bundy K. Brown) - ギター
デイヴィッド・パホ (David Pajo) - ギター ※元スリント
『トータス』 - Tortoise (1993年)
『ミリオンズ・ナウ・リヴィング・ウィル・ネヴァー・ダイ』 - Millions Now Living Will Never Die (1996年)
『TNT』 - TNT (1998年)
『スタンダーズ』 - Standards (2001年)
『イッツ・オール・アラウンド・ユー』 - It's All Around You (2004年)
『ビーコンズ・オブ・アンセスターシップ』 - Beacons of Ancestorship (2009年)
『ザ・カタストロフィスト』 - The Catastrophist (2016年)
In the Fishtank (1999年) ※ with The Ex
『ホワイ・ウェイスト・タイム?』 - Why Waste Time? (2010年)
『ザ・ブレイヴ・アンド・ザ・ボールド』 - The Brave and the Bold (2006年) ※カバー・アルバム with ボニー・プリンス・ビリー
『ア・ラザラス・タクソン』 - A Lazarus Taxon (2006年) ※レア音源を多数収録した3CD+1DVDのボックスセット
Rhythms, Resolutions & Clusters (1995年) ※リミックス・アルバム
『ア・ダイジェスト・コンペンディウム・オブ・ザ・トータスズ・ワールド』 - A Digest Compendium of the Tortoise's World (1996年)
* 『リミックスト』 - Remixed (1998年) ※リミックス・アルバム (2001年にオウテカによるリミックスを加えて再発)
バンドの歴史
当初はダグ・マッコームズとジョン・ハーンドンのデュオとして活動を開始。その後、元バストロのジョン・マッケンタイア、バンディ・K・ブラウン、そして元ター・ベイビーズのダン・ビットニーが加わり、現在の編成となりました。
1994年にファースト・アルバム『Tortoise』でデビュー。1996年にリリースされたセカンド・アルバム『Millions Now Living Will Never Die』は、彼らの出世作となり、「シカゴ音響派」と呼ばれる独自の音楽コミュニティを牽引する存在として注目を集めました。
1998年のサード・アルバム『TNT』では、当時としては革新的だったハードディスク・レコーディングを導入。これは演奏された音をテープに録音するのではなく、最初からデジタル・コンピューターのハードディスクに記録し、パソコンで編集するという手法で、電子機材による音楽制作の新たな可能性を拓くものでした。このアルバムを機に、「ポスト・ロック」という音楽ジャンルが世界的に認知されるようになっていきました。
2001年発表の4作目『Standards』では、一転してテープ録音を復活させ、ジャズやプログレッシブ・ロックの要素を取り入れた有機的なバンドサウンドへの回帰を試みるなど、常に試行錯誤を重ねながら断続的に活動を続けています。
2007年には、トータスのドラマー3人（ジョン・マッケンタイア、ジョン・ヘーンドン、ダン・ビットニー）による生音ブレイクビーツ・プロジェクト「Bumps」でアルバムを発表し、ヒップホップへの造詣の深さも示しました。
2016年のアルバム『The Catastrophist』には、USメイプルやデッド・ライダーのメンバーとして知られるトッド・リットマン、ヨ・ラ・テンゴのメンバーとして知られるジョージア・ハブレイがゲスト・ボーカリストとして参加しています。
来日公演
トータスは過去に何度も来日公演を行っており、1996年の初来日以降、単独公演を4回、フェス出演では2002年の朝霧ジャム、2005年のMETAMORPHOSE、2009年のフジロックフェスティバルなどに出演しています。
メンバー
ジョン・マッケンタイア (John McEntire) - ドラム、パーカッション、キーボード ※ザ・シー・アンド・ケイクでも活動。
ダグ・マッコームズ (Doug McCombs) - ベース
ジョン・ハーンドン (John Herndon) - ドラム、パーカッション
ダン・ビットニー (Dan Bitney) - パーカッション
ジェフ・パーカー (Jeff Parker) - ギター
旧メンバー
バンディ・K・ブラウン (Bundy K. Brown) - ギター
デイヴィッド・パホ (David Pajo) - ギター ※元スリント
ディスコグラフィー
スタジオ・アルバム
『トータス』 - Tortoise (1993年)
『ミリオンズ・ナウ・リヴィング・ウィル・ネヴァー・ダイ』 - Millions Now Living Will Never Die (1996年)
『TNT』 - TNT (1998年)
『スタンダーズ』 - Standards (2001年)
『イッツ・オール・アラウンド・ユー』 - It's All Around You (2004年)
『ビーコンズ・オブ・アンセスターシップ』 - Beacons of Ancestorship (2009年)
『ザ・カタストロフィスト』 - The Catastrophist (2016年)
EP
In the Fishtank (1999年) ※ with The Ex
『ホワイ・ウェイスト・タイム?』 - Why Waste Time? (2010年)
企画アルバム
『ザ・ブレイヴ・アンド・ザ・ボールド』 - The Brave and the Bold (2006年) ※カバー・アルバム with ボニー・プリンス・ビリー
『ア・ラザラス・タクソン』 - A Lazarus Taxon (2006年) ※レア音源を多数収録した3CD+1DVDのボックスセット
リミックス & コンピレーション・アルバム
Rhythms, Resolutions & Clusters (1995年) ※リミックス・アルバム
『ア・ダイジェスト・コンペンディウム・オブ・ザ・トータスズ・ワールド』 - A Digest Compendium of the Tortoise's World (1996年)
* 『リミックスト』 - Remixed (1998年) ※リミックス・アルバム (2001年にオウテカによるリミックスを加えて再発)
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