ドゥレッツァ

ドゥレッツァに関する詳細

ドゥレッツァ（欧字名:Durezza）は、日本の競走馬で、2023年の菊花賞を制覇したことでその名を馳せました。彼の馬名は音楽用語であり、激しさや厳しさを意味します。この名の通り、レースでは一貫してその力強い走りを見せつけています。

戦績および競走経歴

2歳（2022年）

ドゥレッツァは、2022年9月19日に中山競馬場の芝2000mで行われた2歳新馬戦に出走し、クリストフ・ルメールを騎手に迎え、デビューしました。このレースでは3着に入りますが、約2か月後に東京競馬場で行われた2歳未勝利戦に再びルメールを騎手に迎え、当時の重賞馬サトノグランツを破り見事な初勝利を収めました。

3歳（2023年）

2023年、ドゥレッツァは1月のセントポーリア賞への出走を予定していましたが、蹄の不安からそのレースを見送ることとなります。4月に行われた山吹賞では復帰し、見事に2勝目を挙げました。春クラシックには出られませんでしたが、続く6月のホンコンジョッキークラブトロフィーと8月の日本海ステークスで勝利を重ね、オープンクラスに昇格しました。

10月22日には、いよいよクリストフ・ルメールを主戦に迎え、クラシック三冠のフィナーレとなる菊花賞に臨みます。このレースでは4番人気の支持を受け、17頭立ての大外17番からの運びとなりました。1周目の3～4コーナーで一度は先頭に立ち、2周目の向正面ではパクスオトマニカとリビアングラスを行かせて好位に待機。直線に入ると抜群の脚色を見せ、2着のタスティエーラに3馬身半差をつけて圧勝します。この勝利は、メジロマックイーン以来初めて重賞初挑戦での菊花賞制覇となり、さらに皐月賞馬とダービー馬を下しての勝利はナリタトップロード以来の快挙でした。

4歳（2024年）

2024年3月10日の金鯱賞から始動し、1番人気に支持されながらも、4角で外を回るロスが響き、前年の覇者プログノーシスに5馬身差の2着に終わります。その後、4月28日の天皇賞（春）では序盤に積極的なレースを展開するも、3コーナー手前で手応えを失い、期待を裏切る15着という結果に終わりました。この日は気温が30度を超え、軽い熱中症の症状が確認され、その後の検査で右第1指骨の剥離骨折が判明します。全治3ヶ月との診断の中、ドゥレッツァは休養を余儀なくされることとなりました。

血統

ドゥレッツァの母、モアザンセイクリッドはニュージーランドオークスの勝ち馬で、また3代母となるTamarinoの半兄には1995年BCターフを勝利したNorthern Spurがいます。他にも、サマーセントやテンハッピーローズ、Marju、Salsabilなどの近親が存在します。

このように、ドゥレッツァはその成績と血統からも期待される競走馬であり、今後の成長と活躍が注目されています。

もう一度検索