ナイトフォール

ナイトフォール (Nightfall)

ナイトフォールは、ギリシャを拠点とし、ゴシックメタルおよびメロディックデスメタルを軸に活動しているバンドです。1991年に設立され、様々なメンバーの変遷を経て現在に至ります。団体名は暗闇や夜明けといったテーマを反映し、音楽スタイルもその影響を色濃く受けています。

結成からの歴史

ナイトフォールは1991年、エフトヒミス・カラディマス（Vocals、Bass、Keyboards）、クリスティアン・アダモウ（Guitar）、マイク・ガリアトソス（Guitar）、コスタス・サヴィディス（Drums）という4人のメンバーによって設立されました。同年、デモテープ『Vanity』を発表し、その年の終わりにはフランスのホーリー・レコードと契約を結びます。1992年にはデビューアルバム『Parade Into Centuries』をリリースし、ギリシャのシーンで早くも注目される存在となりました。この時期には、英国のバンド、パラダイス・ロストのサポートでライヴを行う機会も得ました。

続く1993年には、キーボーディストのジョージ・アスピオティスが加入し、2ndアルバム『Macabre Sunsets』を発表します。その後も3rdアルバム『Athenian Echoes』（1995年）、4thアルバム『Lesbian Show』（1997年）をリリースし、着実に活動を広げていきました。

『Lesbian Show』の制作にあたって、ナイトフォールはメンバーが入れ替わり、当初のメンバーのいくつかが脱退しましたが、エフトヒミス・カラディマスは引き続きボーカルを務めます。1999年には5thアルバム『Diva Futura』をリリースし、その後もメンバーの変動が続きました。2003年にはブラック・ロータス・レコードと契約し、6thアルバム『I am Jesus』を発表。

解散と再結成

ナイトフォールは2006年に一度解散し、その後数年間活動を休止します。しかし、2010年に再結成し、エフトヒミスを中心に新たなメンバーを加えて活動を再開。新しい契約先としてメタル・ブレイド・レコーズを選び、8thアルバム『Astron Black and the Thirty Tyrants』をリリースしました。

再結成以降もメンバーは変遷を繰り返し、2020年には新たなソロメンバーが加入し、エフトヒミスはボーカルとベースを兼任する形で活動を続けています。特に注目すべきは、フランスのシーズン・オブ・ミストとの契約で、ナイトフォールの音楽が新しい舞台で再評価されるようになりました。

現在のメンバーと活動

現在のメンバーには、ボーカルのエフトヒミス・カラディマス、復帰したギタリストのマイク・ガリアトソス、ギターのコスタス・キリアコポウロス、女性ベーシストのヴァシリキ・ビザ、ドラムを担当するフォティス・ベナルドがいます。ナイトフォールはその長い歴史の中で多くのメンバーが在籍してきましたが、エフトヒミスが唯一のオリジナルメンバーとしてバンドの中心として活躍しています。

ディスコグラフィ

バンドの代表的なアルバムには、1992年の『Parade Into Centuries』、1993年の『Macabre Sunsets』、1997年の『Lesbian Show』、再結成後の2010年の『Astron Black and the Thirty Tyrants』が含まれます。また、シングルやEP作品もリリースしており、ファンからの支持を集めています。

ナイトフォールは、音楽ジャンルの枠を超えて多くのファンに愛され続け、今後の活動からも目が離せないバンドです。

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