ナディアパーク

ナディアパークは、愛知県名古屋市中区に位置する複合商業施設です。この施設は、世界デザイン博覧会に関連する「デザイン都市宣言」に基づき、名古屋市立中央高等学校の跡地を再開発して誕生しました。民間主導で進められたこのプロジェクトは、デザインセンタービルとビジネスセンタービルの2棟で構成されており、それぞれが異なる機能と役割を担っています。

施設概要

ナディアパークは、地上12階、地下4階、高さ70mのデザインセンタービルと、地上23階、地下4階、高さ108mのビジネスセンタービルからなります。この二つのビルは、2階部分のアトリウムで結ばれており、メインエントランスとしての役割を果たすとともに、イベントスペースとしても利用されています。地下2階から地下4階には440台収容可能な駐車場があります。

デザインセンタービル

デザインセンタービルは、名古屋市青少年文化センターと国際デザインセンターが入居しています。7階から12階には名古屋市青少年文化センター（通称：アートピア）があり、鑑賞・発表の場であるアートピア・ホール（11階-12階）や、創造・育成の場（7階-9階）、文化情報ひろば、7th caffe（7階）などがあります。また、国際デザインセンターは、デザインラボ（7階）やデザインライブラリー・セミナールームなどの貸室（6階）を備え、デザインに関する様々な活動を支援しています。その他、株式会社国際デザインセンター、名古屋市市民活動推進センター、公益財団法人名古屋都市産業振興公社 産業育成課、ナゴヤファッション協会なども入居しています。4階にはコレクションギャラリーやデザインギャラリー、クリエイターズショップ、ループがあり、3階にはデザインホールが設置されています。

さらに、4階には一般社団法人中部圏イノベーション推進機構が運営するイノベーション拠点「NAGOYA INNOVATOR'S GARAGE」があります。この施設は2019年7月8日に開設され、新しい技術やアイデアを生み出す場として活用されています。

ビジネスセンタービル

ビジネスセンタービルは、オフィスや商業施設が入居する複合ビルです。9階から23階はオフィステナント、8階にはレストランやデンタルセンター、6階には名古屋市子ども・子育て支援センター「758キッズステーション」があります。また、地下1階から5階には、アルペンの旗艦店である「Alpen NAGOYA」が店舗を構えています。「Alpen NAGOYA」は、地下1階が「GOLF5」、1階から3階が「スポーツデポ」、4階・5階が「アルペンアウトドアーズ」で構成されています。

ショッピングゾーン「クレアーレ」

ナディアパーク内には、衣料品、雑貨、インテリアなどを扱う21の専門店からなるショッピングゾーン「クレアーレ」があります。これにより、訪れる人々はショッピングも楽しむことができます。

名称の由来

ナディアパークという名称は、「Nagoya（名古屋）」、「Design（デザイン）」、「Youth（若さ）」、「Amusement（楽しさ）」、「Park（人が集まり、楽しい場所）」の頭文字を組み合わせた合成語です。この名前は、施設のコンセプトと魅力を象徴しています。

受賞歴

ナディアパークは、その優れた建築デザインと機能性により、数々の賞を受賞しています。1996年度照明普及賞、1997年度名古屋市都市景観賞、第29回中部建築賞、1997年度優良消防防災システム消防庁長官賞、第5回愛知まちなみ建築賞、1998年第39回BCS賞などがその代表例です。

アクセス

ナディアパークへのアクセスは、名古屋市営地下鉄名城線「矢場町駅」から徒歩約5分、または名古屋市営地下鉄東山線「栄駅」から徒歩約7分です。

周辺施設

周辺には、名古屋パルコ、松坂屋名古屋店、矢場町駅、矢場公園などがあります。

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