ナポレオンズ

ナポレオンズ

ナポレオンズは、日本のコメディマジック界で広く知られたマジシャンコンビです。ボナ植木とパルト小石の二人で構成されており、持ち味は笑いを中心に織り込まれたマジックパフォーマンスです。彼らは日本奇術協会の広報委員長を務め、幅広いジャンルで活躍しています。

メンバー紹介

ボナ植木

本名は植木康之で、1952年4月3日に東京都で生まれました。身長は183cmで、東京都立東高等学校、専修大学を卒業後、主にマジックパフォーマンスを担当しています。彼の家庭は金庫店を営んでおり、父親の趣味の影響でマジシャンを志しました。子どもは落語家の三遊亭好の助で、親子での共演も果たしています。

パルト小石

本名は小石至誠で、岐阜県出身です。1952年6月24日生まれ、身長164cmで専修大学を卒業しました。主にトークで観客を楽しませる役割を担い、ナポレオンズの中では「背の低い方」として知られています。飲食店の共同経営者としても活動していた彼は、2021年に急性リンパ性白血病で他界しました。

結成の経緯

二人は大学時代に同じマジック同好会に所属しており、当時からの関係がありました。植木がプロマジシャンを目指す中、小石は同好会のショーで司会役を務めていました。初仕事が迫る中で、植木が小石にアシスタントを依頼したことでコンビとしての活動が始まりました。この形で出会った二人は、すぐに息の合ったパートナーとなり、名コンビを築くことになります。

コンビ名の由来

「ナポレオンズ」という名前の由来は、英雄ナポレオン・ボナパルトにちなんだものだと言われていますが、実際にはブランデーの名前からきています。コンビ名が決まったのは偶然のことで、彼ら二人の芸名もこの影響を受けています。ナポレオンズとしての活動は1977年に開始し、その後の活動でさまざまな成功を収めました。

活動と受賞歴

二人は特にコメディマジックに特化し、多くのネタを披露しています。1988年の世界マジックコンテスト(FISM)では、グランドイリュージョン部門で3位に輝きました。この時のスコアは実際には1位でしたが、減点の理由として人種差別があったと言われています。また、彼らはアジアやアメリカ、ヨーロッパなど国際的な舞台でも活躍しました。

主なパフォーマンス

ナポレオンズの代表的なネタには、「あったま・ぐるぐる」や「人体浮遊術」、「透視」などがあります。これらのネタは、技術やチームワークを駆使したもので、観客に楽しさを提供しています。また、コミカルな演出が特徴的です。彼らの「地球が僕らのステージだ！」というキャッチフレーズも印象的で、幅広い地域での公演を成功させています。

メディア露出

ナポレオンズは、多くのバラエティ番組や映画にも出演しており、その人気はとどまるところを知りません。特に「笑点」では常連として知られており、小石が亡くなった際には特別な追悼特集が組まれ多くのファンに惜しまれました。

コンビとしての活動から始まり、多くの人々に愛され続けているナポレオンズ。ボナ植木は小石の死後も活動を続け、二人のユニークなスタイルは今後も色あせることなく、マジック界に影響を与え続けることでしょう。

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