ナンデスカマンとは？意味をやさしく解説

ナンデスカマン：その奇抜な魅力と詳細

ナンデスカマンは、フジテレビ系バラエティ番組「オレたちひょうきん族」の人気コーナー、タケちゃんマンの敵役として登場したキャラクターです。明石家さんまさんが演じ、その独特なキャラクターとギャグで、視聴者に強烈な印象を与えました。

誕生の背景

ナンデスカマンは、明石家さんまさんが山田邦子さんとのコント中に、彼女を笑わせようと連発した「何ですかぁ〜」というギャグが元になっています。このギャグが番組内で採用され、ナンデスカマンというキャラクターが誕生しました。

キャラクター設定

ナンデスカマンは、人間の耳をモチーフにした怪人です。その姿は非常に個性的で、耳の形をした頭部には「？」マーク、耳の形をした手、そして「WHAT DO YOU SAY?」と書かれた胴体が特徴です。全身は黒く、黄色い螺旋状の模様が入り、背中にも「？」マークがあります。首にはラメ入りのマフラーを巻いています。また、頭髪がないため夏には頭のかゆみに悩まされ、シャンプーを使うという人間らしい一面も持っています。耳の形をした手でジャンケンをすると、パーしか出せないという設定もユニークです。

ストーリーと弱点

ナンデスカマンには、過去に桂三枝（現：桂文枝）さんの番組でギャグを披露し、スベってしまったトラウマがあります。その結果、「いらっしゃ〜い」「オヨヨ」「小さな事からコツコツと！」といったギャグを聞くと、悶絶してしまいます。さらに、妻帯者で息子もいるものの、愛人もいるという複雑な家庭環境を持っています。その愛人の存在をネタに、他のキャラクターに脅迫され手下になることもありました。ブラックデビルの孫という設定もありますが、詳細は不明です。

変身能力と戦闘スタイル

ナンデスカマンは、多彩な変身能力を持ち、アミトリおばさんや、ちょっといいですか神父、帰ってよ女などに変身してタケちゃんマンを幻惑します。しかし、タケちゃんマンの誘導尋問に引っかかり、「ナンデスカ？」と口にしてしまうことで正体がバレるのがお決まりのパターンです。正体を現した後は、タケちゃんマンの口元に耳をかざし「ナンデスカ〜!?」と聞き返そうとします。

得意技は「ナンデスカボックス」と呼ばれるビックリ箱を使った攻撃です。タケちゃんマンに箱の中に手を入れるように仕向け、攻撃を仕掛けます。しかし、途中からタケちゃんマンが箱の中身を怪しむようになり、この攻撃はあまり効かなくなりました。その後、ナンデスカマンロボにパワーアップしますが、最終的にはタケちゃんマンに勝利することはできませんでした。

最期と復活

最終的には、妻や息子に嫌われ、タケちゃんマンとレギュラー怪人昇格を狙うコーモリ星人に追い詰められ、自宅で服毒自殺をしてしまいます。その後、地獄で責められ、最期を遂げます。しかし、最終回ではナンデスカマン7として復活を果たしました。

派生キャラクター

ナンデスカマンロボ

ナンデスカマンを模したロボットで、体にアーマーを装着した姿です。当時のTV業界において高額な予算をかけて製作され、ナンデスカマンは待遇の改善を喜んでいました。機動性が高く、タケちゃんマンロボを圧倒する場面もありましたが、最終的には敗北しました。

ナンデスカマン7

ナンデスカマンの姿とほとんど変わりませんが、決め台詞の最後に「あセブン」と付け加えます。視聴者参加型のクイズの選択肢として登場しましたが、最終的には本編には登場しませんでした。

ナンデスカマンスマイリー

2008年の『27時間テレビ』に登場したキャラクターで、頭部の「？」マークがスマイリーマークになっています。DVD版特典映像にも登場しています。

テーマソング

- 世界の国からナンデスカ?（「世界の国からこんにちは」の替え歌）
- びっくり箱のうた（なんですかマン名義）

「びっくり箱のうた」は、松山千春さんが作詞作曲を担当しています。B面には町田義人さんが歌う「タケちゃんマンロボ愛のテーマ」が収録されています。

出典

- TLわんぱっくちび6 オレたちひょうきん族タケちゃんマン対なんですかマン（フジテレビジョン編、徳間書店、1984年8月25日）

ナンデスカマン