ニック・ウッド

ニック・ウッド（Nick Wood）

ニック・ウッドは1964年5月14日生まれのイギリス出身で、日本を拠点に幅広く活動をしている音楽プロデューサー兼作曲家です。19歳でヴァージン・レコードと契約し、その後音楽制作のキャリアをスタートさせました。1989年には、デュラン・デュランのサイモン・ル・ボンなどと共に音楽制作会社Synをロンドンで設立し、同年に拠点を東京に移しました。1991年にはSyn株式会社を設立し、以来多くのCM音楽やテレビ音楽、映画音楽、ゲーム音楽などを手がけています。

ウッドの制作した音楽は非常に多彩であり、トヨタ、レクサス、メルセデス・ベンツ、ソニー、Appleなどの大手企業のクライアントと共演しています。特に、代表作「Passion」はKIRINのサッカー日本代表応援キャンペーンソングとして長年使用されており、これまでに複数回のシングル発売が行われ、多くのアレンジバージョンも制作されています。

アーティストへの楽曲提供やプロデュースも行っており、中森明菜やジュリアン・レノンなど多くの著名なアーティストと共演しています。彼はまた、支援チャリティーソング「Hope」でジュリアン・レノンとデュエットするなど、音楽活動を通じて社会貢献にも取り組んでいます。2017年にはCNNのキャンペーンCMでエミー賞を受賞し、その影響力を証明しました。

プレゼンターとしての側面も持ち、カンヌ・ライオンズをはじめとする国際的な広告フェスティバルで講演を行っています。2018年には、中国でのContent Marketing Awardsにおいて「The Power of Music in Advertising」についてのプレゼンテーションを行うなど、音楽の重要性を広めています。

ウッドの音楽キャリアはシングル、アルバム、音楽担当作品、ゲーム音楽など多岐にわたります。特に、彼の楽曲は数多くの作品に採用されており、CMや映画、テレビ番組などで聴かれています。彼が手がけた作品の中には、アニメーション・サウンドトラックや邦画、ハリウッドのプロジェクトも含まれます。

現在、ウッドは渋谷にあるSyn Tokyoスタジオや秋田県の十和田湖ボートハウススタジオ、中国のShanghaiにあるスタジオで音楽制作を続けています。また、非常に多様なジャンルの音楽を制作しており、音楽シーン全体に広く影響を与えています。彼の音楽は、企業やアーティストにとって不可欠な存在となっており、その影響力は今後も続くでしょう。

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