ニトムズ

株式会社ニトムズの歴史と製品

株式会社ニトムズ（Nitoms, Inc.）は、清掃用品、衛生用品、収納用品などの日用品から、医療・ヘルスケア製品まで幅広く手掛ける日本の企業です。本社を東京都品川区に構え、その製品は私たちの生活に深く浸透しています。

創業と初期の試練

ニトムズは、1975年に粘着テープ製造で高いシェアを持つ日東電工が、一般消費者向け製品の開拓を目指し、設立した会社です。社名は、ニットーホームプロダクツ（NITTO HOME PRODUCTS）を由来としており、現在も日東電工の完全子会社として運営されています。

創業当初、ニトムズは粘着テープの技術を活かしたゴキブリ捕獲器を開発しました。しかし、ゴキブリが壁の隙間などに逃げ込むと全く効果がないという問題から、製品は売れず、大量の在庫を抱えるという苦境に立たされました。

大ヒット商品「コロコロ」の誕生

苦境を乗り越えるきっかけとなったのが、1983年に発売された粘着カーペットクリーナー、通称「コロコロ®」です。この製品は、カーペットなどの清掃を容易にする画期的な商品として、瞬く間に市場に浸透しました。「コロコロ」の大ヒットにより、ニトムズの知名度は向上し、業績は急速に回復しました。

多様な製品展開

「コロコロ」の成功以降、ニトムズは、様々なニーズに応える製品開発に力を入れています。大小様々なサイズの「コロコロ」に加え、断熱シート、テーピングテープ、医療衛生材料など、多岐にわたる商品を展開しています。

株式会社ニトムズの沿革

1970年 - 日東電工が消費財市場への進出プロジェクトを開始。
1972年 - 消費財開発プロジェクトチーム「ニトムズチーム」発足。
1975年 - 株式会社ニトムズ設立、東京、名古屋、大阪、福岡に営業所を開設。
1977年 - 札幌営業所開設。「ニットー」ブランドから「ニトムズ」ブランドへ移行。
1982年 - ニトムズ製品の製造加工会社として、ニトムズ加工株式会社を設立。
1985年 - 仙台、広島に営業所を開設。
1987年 - 北関東営業所開設。
1989年 - 株式会社ニトムズとニトムズ加工株式会社が合併。
1992年 - 静岡県浜松市に配送センターを設立。
1993年 - 愛知県豊橋市に新工場を設立。
2000年 - 日東電工コンシューマー事業部と事業統合、「プロセルフ」扱い開始。日東電工、豊橋日化と共同で日東電工ひまわり株式会社を設立。
2001年 - 環境マネジメントシステムの国際規格ISO 14001を認証取得。
2002年 - 豊橋工場を増設。
2004年 - 品質マネジメントシステムの国際規格ISO 9001を認証取得。
2010年 - 労働安全衛生マネジメントシステムの規格OHSAS18001を認証取得。日東電工ニトムズ韓国株式会社を設立。
2016年 - 日東メディカル株式会社及び日東ライフテック株式会社を吸収合併。

粘着技術を核としたイノベーション

ニトムズは、創業以来、粘着技術を核として、様々な製品を生み出してきました。「コロコロ」に代表されるように、日常生活に密着した製品を開発し、人々の生活をより快適にすることに貢献しています。今後も、粘着技術を活かした新しい製品開発が期待されます。

関連リンク

株式会社ニトムズ
日東電工ニトムズ韓国株式会社

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