ニュー・グリーンピア津南

ニュー・グリーンピア津南



ニュー・グリーンピア津南は、新潟県中魚沼郡津南町の苗場山麓に広がるリゾート施設です。広大な敷地内には、ホテルを中心に、キャンプ場、スキー場、動物ふれあい園、各種遊具、スポーツ施設などが点在し、訪れる人々に多様なレクリエーションを提供しています。日帰りでの利用も可能で、気軽に自然を満喫できるスポットとして親しまれています。

概要



ニュー・グリーンピア津南は、もともとグリーンピア計画に基づいて建設された施設の一つです。当初の建設費は172億円、現在の総事業費は262億円にのぼります。敷地面積は37.9平方キロメートル（約115万坪）と広大で、そのうち約27%が保養施設、約73%が林野となっています。豊かな自然に囲まれた環境が魅力です。

沿革



1970年代、田中角栄内閣の計画の下、厚生省（現・厚生労働省）が被保険者や年金受給者のための保養施設として「グリーンピア」計画を立案しました。その一環として、全国に13ヶ所設置された施設の一つが、グリーンピア津南です。

1973年（昭和48年）度から用地の取得が開始され、1979年（昭和54年）8月に工事が始まりました。1985年（昭和60年）11月に施設が完成し、同年12月1日にオープンしました。1995年（平成7年）11月には新館が完成し、同年12月より開業しています。

開業当初は大きな話題を集めましたが、グリーンピア計画自体の事業の採算性や長期計画の欠如から、当施設も他のグリーンピアと同様に経営不振に陥りました。莫大な赤字を計上し、設立母体の年金福祉事業団に大きな損害を与えました。2001年12月には、小泉内閣の「特殊法人等整理合理化計画」に基づき、2005年度までに廃止することが閣議決定され、当施設も閉鎖されることとなりました。

しかし、地元住民からの存続を求める声が強く、津南町は2003年（平成15年）に「グリーンピア利用検討委員会」を設置し、譲渡を受けた上で存続する方向で調整を進めました。2005年（平成17年）9月には、年金資金運用基金から津南町が施設の一括譲渡を受け、公設民営で新たに事業を開始することで合意しました。同年9月に津南町へ譲渡され、2005年10月からは、医療法人光善会を傘下に持つグループ企業である株式会社津南高原開発が運営を受託し、「ニュー・グリーンピア津南」としてリニューアルオープンしました。

2021年にはグランピング施設がオープンし、新たな魅力を加えています。2023年12月には、第25回米・食味分析鑑定コンクール：国際大会inつなんが開催されました。

ニュー・グリーンピア津南は、一度は閉鎖の危機に瀕しながらも、地元住民の熱意と津南町の尽力によって再建された、地域に根差したリゾート施設です。豊かな自然の中で、様々なアクティビティを楽しめる場所として、これからも多くの人々に愛されることでしょう。

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