ニンテンドーDSiブラウザー

ニンテンドーDSiブラウザーについて

ニンテンドーDSiブラウザーは、任天堂が開発したウェブブラウジング用のソフトウェアで、ニンテンドーDSi向けに提供されています。オペラ・ソフトウェア社との共同開発により生まれたこのアプリケーションは、2008年11月のニンテンドーDSiの発売と同時に配信がスタートしました。当初からの特徴として、ダウンロードと使用料が無料であり、ニンテンドーDSiショップを通じて手軽に入手することができました。

サポートと機能

ニンテンドーDSiブラウザーは、ニンテンドーDSiをインターネットに接続することで使用が可能です。利用中もインターネット接続が求められるため、快適にウェブページを閲覧するためには安定したネット環境が重要です。このブラウザーは、前作のニンテンドーDSブラウザーの後継として位置づけられており、通信速度や描画速度の向上が図られています。また、DSi本体のメインメモリの増加により、メモリー拡張カートリッジを使用する必要がなくなった点も大きな進化です。

動画や音声、Adobe Flashには非対応ですが、64件までのお気に入りを登録することができ、閲覧履歴も24件保存可能です。古い履歴は自動で削除されますが、ユニークなのは、電源を切ってもサイトの閲覧履歴やCookieが保持される点です。

対応形式と解像度

ニンテンドーDSiブラウザーは、さまざまなウェブ技術に対応しています。具体的には、HTML、XHTML、CSS、ECMAScript、DOM、XMLHttpRequest、Canvas、WML、XSLTなどの形式をサポート。プロトコルとしては、HTTPとHTTPSに対応しており、SSL3.0およびTLS1.0を利用しています。画像形式に関しても、BMP、GIF、JPEG、PNG、ICOを表示可能です。

ページの表示解像度は、通常表示の拡大画面が256×176ピクセル、全体画面が768×528ピクセル、タテ長表示が240×352ピクセルとなっています。

また、日本語入力に対応したATOKを利用できるため、日本語のウェブページもスムーズに閲覧することが可能です。最大で64個のお気に入りを登録できるため、よく訪れるサイトを簡単に呼び出すことができるのも便利な点です。

サービス終了

しかし、残念ながらニンテンドーDSiブラウザーは、2014年にDSのオンラインサービスが終了したことに伴い、サービスも終了しました。これにより、ニンテンドーDSiユーザーはこの機能を失ってしまいました。さらに、ニンテンドー3DSではこのブラウザーを直接ダウンロードすることができず、古いDSiからのデータ移行も不可能です。

このように、ニンテンドーDSiブラウザーは一時的に人気を博したものの、時代とともに使用機会が減少し、現在では残念ながら手遅れとなってしまった歴史あるアプリケーションです。

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