ニンテンドーゾーン

ニンテンドーゾーンについて

ニンテンドーゾーンは、2009年6月19日から2020年2月28日までの間、任天堂が日本国内で提供していたサービスです。このサービスは、ニンテンドーDSやニンテンドー3DSといったゲーム機を介して、特定の場所で利用できる様々なコンテンツを楽しむことができるものでした。

その概要

ニンテンドーゾーンは、ゲーム機に内蔵されたワイヤレス通信機能を活用し、設置された専用機器と接続することで、多様なコンテンツにアクセスできる仕組みになっています。最初のテストサービスは2008年5月27日に開始され、2009年のニンテンドーカンファレンスにて正式なサービス内容が発表されました。この結果、ニンテンドーゾーンは多くの店舗や公園などに設置され、訪れるプレイヤーは無料で様々なサービスを受けることができました。

利用できるサービスは、企業が独自に提供するコンテンツに加えて、ニンテンドーDSiショップやニンテンドーeショップへの接続が含まれています。また、DSおよび3DS専用ソフトの体験版ダウンロードや、通信対戦なども楽しめました。ただし、ウェブページ閲覧には別途公衆無線LANへの会員登録が必要でした。

利用方法

ニンテンドーゾーンのサービスを利用するには、各機種によって手順が少し異なります。まず、ニンテンドーDSやDS Liteを利用する場合、電源を入れて「DSダウンロードプレイ」のアイコンから「ニンテンドーゾーンビューア」を選択します。受信が終わると、コンテンツを選んで体験版のダウンロードやサービスの利用が可能になります。また、ニンテンドー3DSシリーズの本体には、「ニンテンドーゾーンビューア」が最初から組み込まれているため、受信作業は不要です。

さらに、Nintendo Switchもニンテンドーゾーンに対応していますが、3DSステーションへの接続はできない点には注意が必要です。Nintendo Switchの設定画面からインターネット設定を行い、ニンテンドーゾーンを選択することでサービスを利用できます。

提供されるコンテンツ

ニンテンドーゾーンでは、様々なオリジナルコンテンツが用意されており、例えば「すごロック峠で大さわぎ！」や「むてん丸の全国武者修行の旅」といったゲームが楽しめました。その他にも飛行機関連の検定や観光案内などもあり、特定の店舗や空間で独自の体験ができる機会が提供されていました。

終了したサービス

残念ながら、ニンテンドーゾーンのサービスは2020年2月28日をもって終了しました。これにより、長年にわたり多くのプレイヤーに親しまれたこのサービスも歴史の一部となりました。

ニンテンドーゾーンは、プレイヤー同士や企業との新たなつながりを提供し、ニンテンドーのハードウェアの魅力を引き出した重要なサービスの一つでした。

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