ネクストン

株式会社ネクストン：アダルトゲーム界を牽引するゲーム会社

株式会社ネクストン（NEXTON）は、アダルトゲーム業界で確固たる地位を築いている日本のゲーム会社です。エクストリームの持分法適用関連会社であり、コンピュータソフトウェア倫理機構の正会員・賛助会員でもあります。かつてはパチンコシミュレーションゲームなどの一般向けゲームも制作していましたが、現在はアダルトゲームブランドを多数展開することで知られています。

歴史

1993年2月、加賀電子に勤務していた鈴木昭彦氏によって設立されました。翌年の1994年にはコンピュータソフトウェア倫理機構に加入し、アダルトゲーム業界での活動を本格化させます。

設立当初は苦戦が続きましたが、1995年にTactisブランドから発売された『同棲』が1万本を売り上げ、転機を迎えます。その後、『MOON.』は販売本数が伸び悩んだものの、『ONE 〜輝く季節へ〜』が初回ロット1万本を即完売し、最終的に5万本を売り上げる大ヒットとなりました。この『ONE』の制作チームは後にビジュアルアーツに移籍し、Keyを立ち上げることになります。

スタッフの移籍後、ネクストンは『ONE2 〜永遠の約束〜』の制作にあたり、原画家のオーディションを実施。そこで採用された片桐雛太氏や日陰影次氏らは、後にBaseSonブランドの主要メンバーとして活躍しました。

2006年には、『春恋乙女 〜乙女の園でごきげんよう。〜』を発売。広告戦略が功を奏し、大きな成功を収めます。続く『恋姫†無双 〜ドキッ☆乙女だらけの三国志演義〜』は、三国志ブームと宣伝効果が相まって大ヒット。2008年には続編『真・恋姫†無双 ～乙女繚乱☆三国志演義～』も発売され、この頃がネクストンの最盛期であったとされています。

2021年8月、株式会社エクストリームがネクストンを持分法適用会社化することを発表し、同年8月31日付でエクストリームの持分法適用会社となりました。同年9月1日には、サブスクリプションサービス「CLUB NEXTON」を開始し、新たなファン層の開拓を試みています。

また、2021年にはエムズトイボックス傘下の「だーくワン!」が『催眠学習 Secret Desire』でデビュー。海外展開を視野に入れたブランドとして、Steamの審査を通過できる翻訳版の制作に力を入れています。原作付き作品にも積極的に取り組んでいますが、ゲーム化に適した漫画家は多忙なことが多く、原画制作での長時間拘束が課題となっています。

拠点

ネクストンの拠点は以下の通りです。

本社開発室：大阪府大阪市北区天神橋7丁目12番6号 グレーシィ天神橋ビル2号館11階
関東開発室：埼玉県川口市並木3丁目9番1号 第二永新ビル7階

主なブランド

ネクストンは、多数のアダルトゲームブランドを展開しています。以下はその一部です。

BaseSon
あざらしそふと
Luxury Tiara
とるてそふと
HERENCIA
Lusterise
Liquid
Pure-Liquid
キャワワ！
KarinProject
ユメミル
novamicus
エムズトイボックス
スカイロケット
GLASSES
だーくワン!
RE:creation
FireDoor
Archive

これらのブランドから、数多くの人気アダルトゲームがリリースされています。

インターネット配信番組

ネクストンは、ニコニコ生放送で毎週金曜21時頃から生放送を配信しています。現在の配信番組名は「戦ＰチャンネルＲ」で、製品の新情報やグッズ紹介、所属スタッフによるイラストプレゼント企画、トーク、大喜利イラストコーナーなど、盛りだくさんの内容となっています。

関連会社

株式会社フォルテックは、ネクストンの関連会社であり、電子機器販売事業やゲームソフト販売事業、室内ゴルフ練習場を運営しています。

ネクストンは、設立から30年以上にわたり、アダルトゲーム業界の第一線で活躍し続けています。多様なブランド展開と新たな試みにより、今後も業界を牽引していくことが期待されます。

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