ハッカドール

ハッカドールについて

ハッカドール（Hacka Doll）は、DeNAによって運営されていたスマートフォン向けニュースアプリで、特にサブカルチャーに関連する情報を集約して提供することを目的としていました。アプリは2014年8月15日にAndroidとiOS向けにサービスを開始し、副題には「君にシンクロするニュースアプリ」というフレーズが付けられていました。様々なジャンルにおける最新情報を手軽に確認できるこのアプリは、短期間で多くのファンを魅了しましたが、2019年8月15日をもってサービスが終了しました。これに伴い、アプリは「ハッカドール THE めもりある」として、アルバムやアラーム機能がオフラインでも利用できる仕様に変更されました。しかし、アプリとアルバムデータの配信は2019年11月15日に完全に終了しました。

配信内容

ハッカドールは、漫画、アニメ、ライトノベル、声優、キャラクターグッズ、コスプレ、VOCALOID、特撮、BLといった9つのジャンルに特化して最新ニュースを届けるアプリでした。このサービスは、さまざまな情報源、具体的にはまとめサイトや企業の公式サイト、個人ブログなどから情報を収集するメカニズムを採用していました。ユーザーは初回起動時に数回の質問に回答し、好みに応じたニュースを朝、昼、晩の3回に分けて各25件受信することができます。また、それぞれの配信記事に対する「欲しい/いらない」というフィードバックによって、自動選別の精度が向上していく仕組みもありました。さらに、T-MEDIAホールディングスとの提携により、TSUTAYAオンラインショッピングの商品情報も提供されていました。ウェブ版は、スマートフォン版との利用シーンの違いを考慮して、リアルタイムで記事を更新する形式で運営されていました。

開発経緯

このアプリのアイデアは、DeNAの岩朝暁彦によって具体化されました。彼は2013年冬にコミックマーケットに参加した際に、ユーザーとの交流によってサブカルチャーの重要性を感じ、それを受けて新たなビジネスとして情報提供を行うアプリの開発に着手しました。2014年にプレゼンテーションが行われ、新規事業として正式にスタートしました。開発の初期には多くの困難がありましたが、エンジニアたちの協力を得ながらプロジェクトが進められ、メンバーも増えていく中で、アプリは徐々に形を成していきました。

キャラクター

ハッカドールには、特に個性的なキャラクターが設定されており、メインキャラクターである1号、2号、3号に加えて、指導的な役割の0号や、エキセントリックな4号も存在します。それぞれのキャラクターには独自の性格が付与され、個性的な外見や背景が描かれています。1号は明るい性格で、常にハイテンション。好奇心旺盛で天然ボケの面も持つキャラクターです。2号はお姉さん的存在で、アニメに関する豊富な知識を有し、3号はマイペースながらも高い知識を有しています。0号は指導者的立場で、1〜3号の指導にあたります。4号は新たに登場したキャラクターで、明るい性格を持ちながらもポンコツでトラブルメーカーな性格です。また、キャラクターデザインは多くの才能あるアーティストが手掛けており、独創的なビジュアルが魅力的です。

機能

ハッカドールは多彩な機能を備えており、ユーザーの使い勝手を考慮した設計が特徴です。アラーム機能や、得られたニュースのエンドカードを閲覧する機能、アプリ内通貨「ハッカポイント」など、様々な楽しみ方が提供されていました。また、ユーザーの嗜好を学習することで、より最適なニュースを届けるための仕組みも充実しています。ゲームセンター機能もあり、ユーザーはボイス付きアドベンチャーゲームを楽しむことができました。さらに、SNSとの連携機能もあり、記事を共有する楽しみも提供されていました。

このように、ハッカドールは単なるニュースアプリに留まらず、サブカルチャーをテーマにした豊かで多彩なコンテンツを提供し、多くのユーザーに愛されました。

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