ハラミ

ハラミの種類と特徴

ハラミとは、肉や魚の特定の部位を指す言葉であり、動物ごとにその定義や特徴が異なります。ここでは、牛、豚、鶏、魚のハラミについて詳しく説明します。

牛ハラミ

牛肉におけるハラミは、横隔膜部分にある筋肉を指します。この肉は赤身肉に似た外見や食感を持っていますが、実際には正肉ではなく内臓肉の一部として分類されます。牛の横隔膜にはサガリとハラミという2つの部位が存在し、これらを分けずに両方まとめてハラミと呼ぶことが通常です。また、ハラミの横にはインサイドスカートがあり、こちらもハラミに似た特徴がありますが、インサイドスカートはばら肉の一部に当たります。そのため、正肉として扱われることが一般的です。

豚ハラミ

豚のハラミは、横隔膜に位置する筋肉で、時にはツナギと呼ばれることもあります。この部位は北海道の上富良野町が発祥地であり、地域によってはサガリと呼ばれることもあります。韓国ではこの豚ハラミが「갈매기살（カルメギサル）」として親しまれており、焼肉などでよく使われます。

鶏ハラミ

鶏肉におけるハラミは、鶏の腹側に位置する筋肉を指します。他の動物のハラミとは異なり、鶏には横隔膜自体が存在しません。そのため、鶏ハラミの解釈は異なりますが、一般的には胸肉の部位として扱われます。

魚のハラミ

魚のハラミは漢字で「腹身」と書き、文字通り魚の腹の部分を示します。具体的には鮭やマグロでのハラミが著名で、鮭のハラミは特に脂肪が豊富で柔らかな食感が特徴です。マグロのハラミは「腹かみ（腹上）」「腹なか（腹中）」「腹しも（腹下）」といった細分化が可能です。

寿司店においては「腹上一番」という呼び名も存在し、腹かみは大トロや中トロなど、脂の乗った部位が豊富に取れるため、特に高価な部位として取引されています。

釣りにおけるハラミ

釣りにおいては、「抱卵した魚」をハラミと称することがあるほか、「糸フケ」という言葉でも使われます。糸フケとは、道糸が潮の流れや風に流されてたるんだ状態を指し、この状態では小さな釣りのあたりを確認することが難しくなるため、釣りにとって不利な状況となります。

まとめ

ハラミはそのままの名称でも、動物の種類や部位によって多様な特性と呼び名を持ちます。牛や豚、鶏肉、さらには魚に至るまで、それぞれが持つ独特の風味や食感があるのが、ハラミの魅力です。

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