パルシェ

静岡駅北口のランドマーク、パルシェ：歴史と魅力

静岡市葵区にあるパルシェは、JR東海静岡駅北口に位置する、東海旅客鉄道グループの静岡ターミナル開発株式会社が運営する大型商業施設です。静岡駅周辺の活性化に大きく貢献する駅ビルとして、長年にわたり地域住民や観光客に親しまれています。

開業から現在まで：変遷と成長

パルシェは開業以来、静岡駅北口の顔として、その存在感を示してきました。開業当初は、「愛のパルシェ」をキャッチコピーに、女優の手塚理美さんを起用した大規模なPRキャンペーンを展開。テレビCMや新聞広告を駆使し、広く認知度を高めました。地元テレビ局とのタイアップによるミニ番組制作なども行い、地域密着型の戦略を展開していました。

開業後、大規模なキャンペーンは控えるものの、電車内広告や地元紙への広告掲載は継続。地道なプロモーション活動を通じて、安定した顧客基盤を築き上げてきました。

2011年には、10年ぶりとなる大規模な改装を実施。本館の全面改装を経て、売上高100億円を目指したリニューアルオープンを果たしました。この改装を機に、地元出身の女優、原田夏希さんを起用した大規模なPRキャンペーンが再び展開され、テレビCMの集中放送や新聞広告などを通じて、改めてパルシェの存在感をアピールしました。

多様なテナントと魅力的な空間

パルシェは、多様なテナントを擁する複合商業施設です。地下1階から屋上まで、幅広いジャンルのショップやサービスが揃っています。

地上階には、ファッション、雑貨、書籍、飲食店などが集積。特に、食に関わるテナントは充実しており、地元の食材を使ったレストランやカフェなど、魅力的な飲食店が多く入っています。また、屋上には富士山を望む展望台やビアガーデン（夏季限定）があり、都会の喧騒を離れて、リラックスできる空間を提供しています。

高層階には、貸し会議室、学習塾、診療所などが設置されており、地域住民の利便性を高める役割も担っています。各フロアの構成は、以下のように多様なニーズに対応しています。

RF: 富士山展望台、ビアガーデン（夏季限定）
7F: 貸し会議室、学習塾、診療所
6F: レストラン
5F: 書店、ライフスタイルショップ
4F: 日用品、バラエティショップ
3F: ナチュラル系ブランド
2F: エレガントなブランド、静岡駅連絡口
1F: アーバンスタイルのショップ、食彩館連絡通路
* B1F: トレンドカジュアルブランド、駅前地下道連絡

パルシェは単なる商業施設にとどまらず、地域社会に貢献する存在です。静岡第一テレビの番組「JanJanサタデー」の公開生放送を長年行っていたことや、清水エスパルスのオフィシャルショップを併設していることなどは、その一例と言えるでしょう。

地域と連携した存在

パルシェは、静岡の地域文化とも深く関わっています。漫画家さくらももこさんは、学生時代にパルシェでアルバイトをしていた経験があり、2001年にはパルシェのイメージキャラクターのデザインも手がけています。このように、パルシェは、商業施設としての機能に加え、地域文化の担い手としての役割も果たしていると言えるでしょう。

今後、パルシェがどのように進化していくのか、静岡の街の発展とともに注目していきたいところです。

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