バイオニック

クリスティーナ・アギレラ『バイオニック』

『バイオニック』（···{Bi~on~ic}）は、クリスティーナ・アギレラの4枚目のアルバムであり、オリジナル・アルバムとしては『バック・トゥ・ベーシックス』以来、約4年ぶりのリリースです。RCAレコードから発売されました。

背景

2008年11月に初のベストアルバム『キープス・ゲッティン・ベター〜グレイテスト・ヒッツ』をリリースしましたが、その9ヶ月前から既に次作のレコーディングを開始していました。アギレラは、全曲新曲で構成され、2009年夏頃のリリースを目指していること、そしてアルバムのコンセプトが「未来」であることを明かしていました。

2009年8月には、アルバムが最終調整段階に入り、様々なアーティストとのコラボレーションが行われていることが判明しました。特に、シーアとの共同作業について、「今回のアルバムで多くの仕事をした。彼女は完璧な宝石であり、本当に侮れない才能の持ち主。彼女との仕事は非常に楽しく、クレイジーなマジックを一緒に創り出すことができた」と語っています。他にも、サンティゴールド、M.I.A.、レディトロンなど、彼女が尊敬するアーティストとのコラボレーションが実現しています。

2009年10月、プロデューサーのトリッキー・スチュワートは、アギレラの新作を「彼女の最高傑作の一つ」と称賛しました。彼は、「彼女は様々な要素をミックスしており、R&Bもポップも歌っている。全てを網羅しながら、それらを中間でうまく融合させている」と語り、ラッパーのフロー・ライダーも参加していることを明かしました。

2010年1月、雑誌『Marie Claire』で、新作のタイトルが『Bionic』であることが発表されました。アギレラは、新作でよりソフトな歌い方に挑戦したと語り、「抑えた歌い方は、過去には怖くてできなかったこと。今の私は以前よりもろく、同時に以前よりも強い」と説明しました。同年3月25日には、アルバムの発売日が6月8日に決定したことが公式サイトで発表されました。

セールス

全米チャートでは、アギレラの首位獲得が確実視されていましたが、初動11万枚で初登場3位という結果に終わりました。前作『バック・トゥー・ベーシックス』が初動34万枚で首位を獲得していただけに、今作の不振は際立ちました。

全英チャートでは初登場1位を獲得したものの、セールスは2万枚に留まり、全英過去最低の首位初動アルバムとなってしまいました。

シングル

1. ノット・マイセルフ・トゥナイト：2010年3月23日に先行シングルとして発表。CDジャケットはモノクロ仕様で、アギレラが悪魔に扮したセクシーなポーズをとっています。プロデュースはポロウ・ダ・ドン。
2. ユー・ロスト・ミー：同年6月18日にシングルカット。シーアとの共作。

プロモーション・シングル

1. ウーフー：アメリカとヨーロッパの一部でセカンドシングルとして先行リリース。ニッキー・ミナージュが客演。
2. アイ・ヘイト・ボーイズ：ニュージーランドとオーストラリアでシングルカット。PVは製作されていません。

※収録曲、チャート、チャート推移、出典については省略します。

もう一度検索