バローロ

バローロ：イタリアが誇るワインの里

バローロは、イタリア共和国ピエモンテ州クーネオ県に位置する、人口約700人の小さなコムーネです。しかし、その名は世界に知れ渡っています。なぜなら、この地が最高級のイタリアワインの一つ「バローロ」の産地だからです。

地理

バローロは、クーネオ県の山間部に位置し、アルバの南西約12km、クーネオの北東約40km、トリノの南南東約55kmに位置します。周辺のコムーネとしては、北にラ・モッラ、北東にカスティリオーネ・ファッレット、南東にモンフォルテ・ダルバ、南西にノヴェッロ、西にナルゾーレが隣接しています。県道がコムーネを貫き、アルバやノヴェッロへと繋がっています。

歴史

バローロの成立に関する明確な史料は残されていませんが、先史時代からケルト系リグリア人が居住していたと考えられています。中世初期には、ランゴバルド王国、アルバ伯国を経てトリノ侯国の領土となり、この頃にバローロ城の中心部が築かれました。1250年には、銀行家一族であるファッレッティ家がアルバから移住し、1300年頃にはピエモンテ地方の50ほどの町を支配下に置きました。1461年にはモンフェッリーノの領土となり、1631年にサヴォイア家の領主となりました。1730年には侯爵領となっています。

社会と経済

バローロは、何と言ってもワインの産地として有名です。「バローロ」を名乗るワインは、イタリアのワイン法で Denominazione di Origine Controllata e Garantita (DOCG) 、品質保証付きの高級ワインとして、生産地、葡萄品種、製造法に至るまで厳格に規定されています。

バローロワイン

バローロは、ネッビオーロ種というブドウ品種のみを用いて造られます。このブドウは、タンニンが豊富で、力強く、長期熟成に向くワインを生み出します。バローロは、最低3年の熟成期間が必要で、そのうち18ヶ月は木樽で行われます。リゼルヴァの場合は、熟成期間が5年に延長されます。こうして造られたバローロは、ルビー色からガーネット色へと変化し、バラやスミレ、タール、スパイスなどの複雑な香りを持ち、力強く、エレガントな味わいが特徴です。

バローロは、その品質の高さから「ワインの王様、王様のワイン」とも呼ばれ、世界中のワイン愛好家から愛されています。バローロを訪れた際には、ぜひその土地の料理と共に味わってみてください。

関連情報
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外部リンク
* バローロ公式サイト

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