ぱぱす

株式会社ぱぱす：地域に根付くドラッグストアチェーンの歩み

1989年、東京都墨田区に設立された株式会社ぱぱすは、「どらっぐぱぱす」として、東京都東部を中心に店舗網を拡大してきたドラッグストアチェーンです。親しみやすい「ぱぱすおじさん」のシンボルマークと、温かい家庭をイメージさせる社名で、地域住民から長く愛されてきました。

社名に込められた想い

社名「ぱぱす」には、二つの意味が込められています。一つは「papa's」で、家族が一緒に過ごす温かい家庭空間を表現。もう一つは「purpose（目的）」からきており、地域社会への貢献という企業の強い意志を示しています。この想いを胸に、株式会社ぱぱすは成長を続けてきました。

積極的な出店戦略とシステム導入

創業以来、株式会社ぱぱすは積極的な出店戦略を展開。特に東京都東部の城東地区へのドミナント出店は、その戦略の象徴と言えるでしょう。さらに、POSシステムやEOS発注システムといった先進的な技術をいち早く導入することで、効率的な店舗運営を実現し、売上拡大に貢献しました。

順調な成長とマツモトキヨシグループへの参入

創業からわずか6年で売上高50億円を突破。その後も右肩上がりの成長を続け、1998年には売上高100億円を達成しました。2000年代に入ると、城東地区への出店を強化し、ドミナント戦略を徹底することで更なる成長を実現。2004年には売上高250億円、2006年には290億円に到達し、同年、マツモトキヨシ株式会社の子会社となりました。

マツモトキヨシグループの一員として

マツモトキヨシグループの一員となった後も、株式会社ぱぱすは成長を続け、2010年には売上高400億円、2012年には446億円を突破しました。現在、東京都内に約140店舗（調剤薬局含む）、神奈川県、千葉県にも店舗を展開し、地域社会に貢献しています。特に葛飾区、江戸川区、足立区などに多くの店舗を構え、地域住民にとってなくてはならない存在となっています。近年は調剤併設型の店舗も増やし、医療と健康への貢献にも力を入れています。

ポイントカードシステムの変遷

株式会社ぱぱすは、独自のポイントカードシステムを導入していました。当初は200円につき1ポイントの付与、端数繰り越しなど独自のシステムでしたが、マツモトキヨシグループと統合する過程で、システム変更が行われました。2013年にはマツモトキヨシグループ共通のポイントカードシステムに移行。ポイント付与単位が変更となり、端数繰り越し機能は廃止されました。しかし、発行手数料の無料化や「GOOPON」機能の追加など、顧客にとって利便性の高いシステムへと進化しました。2014年には「プレミアムポイント」制度も導入され、マツモトキヨシグループ共通のポイントカードとして利用できるようになりました。

地域密着型の企業として

株式会社ぱぱすは、単なるドラッグストアとしてではなく、地域社会に密着した生活便利店として、その役割を果たしています。コーポレートスローガンである「あなたの町の生活便利店」の通り、地域住民の生活を支える存在であり続けることを目指しています。これからも、地域社会との繋がりを大切にし、更なる発展を目指していくことでしょう。

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