パラバドミントン

パラバドミントンの概要

パラバドミントン（英: Para-Badminton）は、身体障がいを持つ選手が競技するために特別に設計されたバドミントンの派生競技です。競技は主に身体障がい者を対象とし、競技の公平性を保つために選手が障がいの程度に応じてクラス分けされています。パラバドミントンの運営は最初は世界パラバドミントン連盟が担当していましたが、2011年6月、ドイツ・ドルトムントで開催された総会で、全会一致で世界バドミントン連盟に統合され、現在はその傘下で活動しています。

クラス分け

選手は以下の6つのクラスに分けられます。これにより、障がいの程度に応じた競技が行われ、公平性が確保されています。

1. 車椅子クラス
- WH1: 下肢および体幹に障がいのある選手。
- WH2: 片側または両側の下肢に障がいのある選手。

2. 立位クラス
- SL3: 下肢に障がいのある選手。
- SL4: SL3より軽度の下肢障がいがある選手。
- SU5: 上肢に障がいがある選手。
- SH6: 軟骨無形成症などによる低身長の選手。

ルールと競技形式

競技は基本的には従来のバドミントンのルールに従いますが、各クラスによってコートの範囲が異なります。具体的には、車椅子のWH1とWH2、およびSL3クラスは半面コートでの試合を行いますが、SL4、SU5、SH6クラスは全面コートを使います。また、シングルスは各クラスごとに男女別で行われ、ダブルスについては規定のクラスの組み合わせで、男子ダブルス、女子ダブルス、ミックスダブルスがあります。

競技大会

競技会は著名な大会として、パラバドミントン世界選手権が奇数年に開催されるほか、偶数年には大陸選手権も行われます。また、アジアパラ競技大会や東南アジア諸国連合パラ競技大会でも競技が行われています。さらに、2020年の東京パラリンピックからはテコンドーとともに正式種目として採用されることが決定しました。

まとめ

パラバドミントンは障がいを持つ選手たちに多様な競技の機会を提供し、その魅力は年々増しています。今後も新たな選手たちがこの競技に参加し、成長していく姿が期待されます。

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