ファントムブレイカー

ファントムブレイカーとは

『ファントムブレイカー』（PHANTOM BREAKER）は、5pb.が開発した対戦型格闘ゲームで、2011年6月2日に主にXbox 360専用タイトルとして発売されました。デザインやシステムを手がけたスタッフの中には、『あすか120%』や『パンツァーバンディット』を制作したメンバーもおり、独特の世界観と緻密なキャラクター設定が魅力です。このゲームは、後に続編である『ファントムブレイカーエクストラ』や派生作品も登場するなど、シリーズが拡大していくきっかけとなりました。

シリーズの展開

『ファントムブレイカーエクストラ』は2013年 9月19日にPlayStation 3およびXbox 360に向けて発売され、続編では新しいキャラクターやステージが追加されました。また、同年には Xbox Live Arcade向けに『ファントムブレイカー：バトルグラウンド』もリリースされ、さらなる展開として『バトルグラウンドオーバードライブ』や『バトルグラウンドアルティメット』も登場しました。

2022年にMAGES.からアメリカのRocket Panda Gamesへ、シリーズのIPが譲渡される運びとなり、新たな展開が期待されています。

ゲームの概要

『ファントムブレイカー』の中心には、ファントムデュエルが存在します。デュエルの勝者には、心の底から願っている1つの願望を叶えることができるという、非常に魅力的な条件が設定されています。この背景には、それぞれのキャラクターが抱える独自の理由や野望があります。

主要な舞台は東京で、デュエリストたちは自分が守るべき者、または実現したい夢を叶えるために戦います。このような背景の中で、デュエルが進むにつれ、物語が展開していくところが本作の大きな魅力となっています。

ストーリーとキャラクター

ストーリー概略

物語は、願いをかなえるために選ばれたデュエリストたちがファントムデュエルに挑む姿を描いています。デュエリストたちは、自分や家族のため、あるいは復讐のために戦いを挑みます。しかし、彼らの戦いの裏には、ファントムデュエルを主催するファントムの陰謀が潜んでいます。

デュエリストたちが持つ願いの実現を巡るせめぎ合いと、ファントムの思惑が絡むことで、物語は次第に深まっていきます。特に、美琴、稚、柚葉などのキャラクターはそれぞれ異なるバックストーリーを持ち、彼らの成長や変化が物語に彩りを添えています。

主なキャラクター

- 仁科美琴（にしなみこと）：19歳のヴァイオリニスト。叔父の難聴を治すためファントムデュエルに参加。
- 折坂芽衣（おりさかめい）：14歳のアイドル。友人を助けたい一心でデュエリストに。
- 藤林柚葉（ふじばやしゆずは）：16歳の忍者、一族の使命を受け継ぎファントムデュエルに挑む。
- 九紋稚（くもんわか）：17歳の巫女。ファントムに立ち向かう使命を抱える。
- 蓮：稚の幼馴染で、妹の病気を治すために戦う。

など多彩なキャラクターが登場し、それぞれの個性が際立っています。

ゲームシステム

本作は2D対戦型格闘ゲームで、主要な操作としてはキャラクターの移動、ジャンプ、攻撃が基本となります。新しい要素として、ダッシュやバックステップ、ガードなどの基本操作が洗練されており、プレイヤーは戦略に応じて様々なスタイルで戦闘に臨むことができます。

特に、キャラクター選択時に「クイックスタイル」と「ハードスタイル」を選ぶことができ、各スタイルに応じた特性や技を使用することで戦闘が多彩になります。これにより、思考の余地広がりその結果、プレイヤーの個性が反映された戦いが展開されます。

結論

『ファントムブレイカー』シリーズは、その濃密なストーリーと多彩なキャラクター、そして先進的なゲームシステムにより、魅力的な対戦型格闘ゲームとして多くのファンに愛され続けてきました。今後の展開も含め、ぜひその魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

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