フェニックス・プラザ

フェニックス・プラザの概要

福井県福井市田原1丁目にあるフェニックス・プラザは、1985年11月9日にオープンした文化と福祉の複合施設です。この施設は、福井中央卸売市場が移転した跡地に建設され、地元の自治体が協力して設立されました。かつては福井市単独の所有でありながら、設立の経緯から「福井市」という名を冠していません。

フェニックス・プラザでは、コンサートや演劇、各種式典など数多くの催し物が行われており、地域の文化活動の拠点として重要な役割を果たしています。また、福井市出身の著名な水墨画家・渡辺悟仙氏の作品「越前寿海」が常設展示され、訪れる人々に芸術を楽しむ機会を提供しています。

施設の運営

当初、フェニックス・プラザには福井坂井地区広域市町村圏事務組合が設置されていましたが、福井市が電算業務を独立させたことにより、組合は部分脱退しました。利用されていたスペースの多くは、福井市春山二丁目にあった旧市民福祉会館からの機能移転により、新たに施設内に組み込まれました。現在は、指定管理者制度に基づいて、公財）福井市ふれあい公社がこちらの運営を担っています。

2023年11月には、福井市を本拠地に持つTAKAIホールディングスがネーミングライツを取得し、2024年4月1日からは「エルピス大ホール」という愛称が採用されることが決まりました。これにより、地域に親しまれる施設になることが期待されています。

施設の特徴

フェニックス・プラザは本館と別館から成り、その中には多種多様な施設が含まれています。例えば、4階には和室や茶室、会議室が完備されており、文化活動やビジネスミーティングに利用されています。3階にはギャラリーや映像ホールがあり、創作活動や国際交流の場としても機能しています。

2階には500名を収容できる小ホールとリハーサル室があり、地域の音楽活動を支援しています。更に、1階には大ホールがあり、2,000名を収容可能で、各種イベントに対応した設計がされています。地下1階には楽屋や大会議室も完備されています。

屋外にはイベント広場とフラワーハウスがあり、多くの地域イベントや展示が行われています。駐車場も充実しており、訪れた方々がアクセスしやすい環境が整っています。

アクセスと周辺施設

フェニックス・プラザは、えちぜん鉄道三国芦原線及び福井鉄道福武線の田原町駅から徒歩1分という好立地にあります。近隣には福井大学や福井県立美術館、各種学校が点在しており、教育・文化の中心地ともいえる存在です。また、周辺には福井市立図書館や体育館もあり、地域の交流空間を形成しています。

このように、フェニックス・プラザは福井市において文化的、社会的な活動の場を提供する重要な拠点であり続けています。

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