フォレストページ

フォレストページとは

フォレストページは、株式会社ビジュアルワークスが運営していた携帯電話向けの無料ホームページ作成サービスです。2003年7月22日に正式サービスを開始し、2024年8月27日に惜しまれつつサービスを終了しました。終了後は、スマートフォンに最適化された「フォレストページプラス」への移行が推奨されています。

概要

フォレストページの歴史は、2001年8月にサービスを開始したPC向けレンタル掲示板サービス「フォレストマーチ」から始まりました。その後、2003年7月22日に、掲示板機能に加え、小説の執筆機能など、サイト作成に必要な様々な機能が利用できる「フォレストページ」としてサービスを開始しました。

HTMLやFTPなどの専門知識がなくても、PCや携帯電話から手軽に編集できるCMSサービスとして、長年にわたり多くのユーザーに親しまれてきました。15年以上にわたり機能追加が続けられ、多くのユーザーを抱える大規模なサービスへと成長しました。

2017年12月13日には、スマートフォン・PCに特化した新しい創作サイト作成サービス「フォレストページプラス」がオープンしました。そして、フォレストページプラスへの移行が進んだことを受け、2024年6月26日にフォレストページそのものは同年8月27日をもってサービスを終了し、データも全削除されることが発表されました。

特徴

フォレストページは、当時存在した類似サービス（「魔法のiらんど」、「ハムスター島」、「ふりーぺ」など）と比較して、独自の機能や特徴を備えていました。

ドリーム機能: 登場人物の名前を読者が自由に変換できる夢小説の執筆機能
フルカスタマイズ: HTMLやCSSを用いた自由なデザイン編集
3キャリア共通絵文字変換: 当時のフィーチャーフォン（ガラケー）に合わせた独自のシステム
アダルト広告の排除: 健全な創作活動を支援
森の管理人によるサポート: 創作に関するアドバイスなど、運営スタッフによる丁寧なサポート

これらの特徴が、二次創作を行うユーザーを中心に支持を集めました。

沿革

2001年8月: 前身となる「フォレストマーチ」がオープン。「森の妖精の行進」を意味し、暖かい光でホームページを照らす森をイメージして名付けられました。
2003年7月22日: 「フォレストページ」が正式にオープン。ブック機能、掲示板、web拍手、日記、メールフォームなどの機能が提供されました。「ホームページを作れる」という点を明確にするため、「フォレストページ」に改名されました。
2007年12月: サイト共有サービス「フォレストマーク」がオープン。
2008年: 無料ランキングサービス「フォレストランキング」がオープン。5周年を記念した初のファン感謝祭「フォレスト文化祭」がWeb上で開催。「二次元カレシコンテスト」から生まれた「妄想彼氏事典」が書籍化。
2009年: マスコットキャラ「フォレストくん」「フォレスティーナちゃん」誕生。初のリアルイベント「FOREST LIVE vol.1」開催。人気サイトから初の商業小説誌デビュー。MMORPG『Master of Epic』にてコラボキャンペーン開催。
2010年: プロ作詞家創出企画「FluP」が始動。ブログ作成サービス「フォレストブログ」オープン。
2011年: スマートフォン表示の最適化を実施。10周年を記念した「フォレスト文化祭」開催。
2015年: 「ブック機能」のスマートフォン表示を改善。小説閲覧アプリ「夢小説フォレスト図書館」リリース。
2016年: スマートフォン画面UI、デザインをリニューアル。
2017年: 「フォレストページプラス」のβ版がオープン。正式版ではギャラリー機能、日記機能などが追加。
2024年8月27日: サービスを終了。以降はフォレストページプラスがメインとなる。

利用状況

2015年時点でのユーザー数は、月間18億ページビュー、月間訪問者数約300万人。男女比は男性7.4%、女性92.6%。年齢層は10代が81.2%と大半を占め、20代が15.6%、30代が3.2%となっています。アニメ・漫画などのコンテンツを好む女子中高生が主要なユーザー層でした。

フォレストページは、多くのユーザーにとって青春時代の思い出が詰まった、かけがえのないサービスだったと言えるでしょう。サービスは終了しましたが、フォレストページプラスとして、その精神は受け継がれています。

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