フランソア

株式会社フランソアの概要

株式会社フランソアは、福岡県糟屋郡新宮町を拠点とする製パン企業であり、主に九州北部において焼きたてパンの卸販売を手掛けています。1951年に設立されたこの会社は、焼きたてパン業界において先駆的な存在であり、時代と共に成長を続けてきました。

沿革

フランソアの歴史は1951年にさかのぼります。当初は「杵島製パン株式会社」としてスタートし、50万円の資本金で設立された後、1957年には名称を「杵島糧友製パン株式会社」に変更しました。続いて、1958年に新しい製パン工場が完成し、その後もさまざまな製造施設を立ち上げていきました。

1961年、福岡市の製パン業者9社が合同で「西日本製パン株式会社」を設立し、業界の発展に寄与しました。1963年に社名を「糧友食品株式会社」に改称し、その後も積極的に新工場を設けるなど、拡大を続けました。1970年には焼きたてパンのお店「フランソア」1号店を開店し、このブランド名が後に会社名となります。

1977年には九州の製パン市場においての地位を強化するため、西日本製パン株式会社を買収。この戦略的な動きが更なる成長に貢献し、1979年には「株式会社フランソア福岡」を設立しました。

1980年代には、多くの企業と共同出資を行い、販売部門を拡大。1983年には「キリンマークのイケダパン」としてブランドを統一し、その後も様々な製品を発表しました。1989年には焼きたてパンと惣菜の宅配サービス「旬工房」を開始し、新たな顧客層を開拓します。

1990年には、佐世保・福岡の関連企業を統合し、再び「株式会社フランソア」としての構造を整えました。その後も焼きたてパンに特化した製品を開発し続けており、特に1980年代に発売された「SLOW BREAD」は、九州内で非常に人気を博しました。

事業所

フランソアは新宮町の本社を中心に各地に製造拠点を持っています。主な工場には福岡工場、久留米工場、佐賀工場、長崎工場、熊本工場などがあります。また、各地域に事務所も設置し、全国各地に製品を供給しています。

主な製品

フランソアの主力商品である「SLOW BREAD」は、国内産小麦を使い、天然素材だけで作られたパンで、自然な味わいが特徴です。この商品は2013年からテレビコマーシャルで大きな注目を集めており、そのレトロなアニメーションが多くの人々の心を掴んでいます。

おわりに

株式会社フランソアは、創業からの数十年を通じて焼きたてパンの製造と販売を行い、九州地方で確固たる地位を築いてきました。時代の変遷に合わせた柔軟な事業運営と、品質へのこだわりは、同社の誇るべき特長であり、今後のさらなる発展が期待されています。

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