フレスコボール

フレスコボール: ブラジル発祥のビーチラケットスポーツ

フレスコボール（英語: Frescoball）は、ブラジルのリオデジャネイロで誕生したユニークなラケットスポーツです。年齢や性別を問わず楽しむことができるこのスポーツは、主にビーチで行われ、老若男女が集まってプレイしています。日本では「激しい羽根突きのようなスポーツ」とも表現されていますが、フレスコボールは他のラケットスポーツとは異なるルールと楽しみ方を持っています。

特徴とルール

フレスコボールはビーチテニスやテニスに似ていますが、対戦競技ではない点が大きな特徴です。選手は互いに敵ではなく、協力してラリーを続けることを楽しむペアとしてプレイします。得点は相手のミスを誘うことで得るのではなく、連続してラリーを重ねる回数によって決まります。この点で、緊張を必要としないフレスコボールはリラックスした雰囲気を提供します。

競技に関する基本ルール

選手同士は7メートル以上離れて競技し、5分間のランニングタイム内でラリーを交わします。試合中に一度、ボールが落ちたタイミングで1分間の休憩を取ることができます。競技は審判の合図により開始され、5分経激後に終了します。ボールが地面に落ちたり、選手や観客に触れると落球が成立し、ラリーは終わります。

得点方法

得点は、以下の6つの要素に基づいて算出されます。
1. 総打数ポイント: ラケットでボールを打った回数から落球数を引いたポイント。
2. 落球ポイント: ボールを落とした回数に応じたポイント。
3. アタックポイント: ラリーの強さによって判断されるポイント。
4. アタックバランスポイント: ペア間のアタック数の差をもとにしたポイント。
5. アタックボーナスポイント: 総アタック数に応じた追加ポイント。
6. インプレッションポイント: 審判による印象点で、技術やプレイスタイルを評価。

用具と服装

フレスコボールの用具には、木製またはファイバー製のラケットとプレッシャーボールが使用されます。ラケットのサイズや重さに関する規定もあり、ラケットは最大50cm×25cm、重さは300~450gに設定されています。ボールは直径5.7cm、重さは40gです。

服装は基本的に自由で、ビーチでのプレイの際は水着などが一般的です。競技大会では、指定されたシャツを着用することが求められる場合があります。

フレスコボールの歴史

フレスコボールは1945年頃にリオデジャネイロのコパカバーナビーチで初めて考案されたと言われています。「フレスコボール」と名付けられる以前から、友人たちがビーチでテニスを楽しむ中、壊れにくい木製ラケットが求められた結果、独自のラケットスポーツが生まれました。

2015年には、メキシコで初のフレスコボール世界選手権が開催され、現在では中南米やヨーロッパを中心に人気が高まっています。

日本における普及

日本では、2013年にフレスコボールと出会った窪島剣璽が普及活動を始め、2014年には日本フレスコボール協会を設立しました。初の日本国内競技大会は2015年8月に三浦海岸で開催され、多くの参加者に恵まれました。

フレスコボールは楽しめるだけでなく、技術力を高めるためのスポーツとしても瞬く間に広まりつつあります。

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