フレッシュオールスターゲーム

フレッシュオールスターゲーム

フレッシュオールスターゲームは、日本プロ野球（NPB）のファームリーグ、イースタンリーグとウエスタンリーグによるオールスターイベントです。この大会は、選手たちが一堂に会し、互いの腕前を競い合う場となっており、未来のスター選手が誕生する瞬間を見届けることができます。

歴史

フレッシュオールスターゲームは1963年に初めて開催されました。当初は「ジュニアオールスターゲーム」と名付けられ、一軍のオールスターゲームの前座として行われていました。1978年には資生堂との協賛を受け、独立した大会として運営されるようになり、以来、一軍のオールスターゲーム第1戦の前日や前々日に行われるのが通例です。

協賛企業は時代とともに変遷してきました。資生堂は1992年まで協賛を続け、その後はミサワホームやコナミ、日刊スポーツなどさまざまな企業が協賛しました。1996年には協賛企業がなく、その年は特別な事情を抱えた大会となりました。

雨天等の天候不良により大会が中止になった場合、その後のデーゲームとして振り替えが行われることが一般的ですが、すべての日程が中止になると大会も中止となります。2015年と2020年には、それぞれ台風や新型コロナウイルスの影響で大会が中止となっています。

選手選考

フレッシュオールスターゲームに出場する選手は、ファン投票ではなく、イースタンリーグとウエスタンリーグの各委員長および監督により選考されます。イースタンリーグからは23名、ウエスタンリーグからは22名が参加し、各チームから選出される人数が定められています。選考の際には、特に話題性や地元出身の選手が優先される傾向にありますが、一軍で活躍している選手は選ばれにくいこともあります。

出場資格

出場対象は、NPBに支配下登録されている選手や育成選手であり、二軍の公式戦に出場した経験があることが条件です。特にその年の新人選手は、未出場でも出場が認められます。しかし、過去にフレッシュオールスターゲームに2度出場した選手や、一軍のオールスターゲームに選出された選手は出場ができないという制限も存在します。

試合の流れ

試合は通常、ナイトゲームで行われ、9回までの戦いで延長戦はありません。指名打者制度を取り入れ、投手には特にイニング制限が設けられていないため、投手のパフォーマンスを見ることも楽しみの一つです。最優秀選手には100万円、優秀選手賞には50万円が授与されます。

主な出来事

この大会の中では、多くのドラマや印象的な出来事があります。1982年には金村義明選手がサイクルヒットを達成し、MVPを受賞しました。1992年の大会では、多くの将来的なメジャーリーガーが出場し、その中には後にイチローとして名を馳せる鈴木一朗選手もいました。2009年にはユニフォームの不備から急遽借用した選手たちがプレーするハプニングもありました。

さらに、2021年からは新型コロナウイルス対策として、参加者全員にPCR検査が行われ、陰性であることが確認された選手とスタッフだけが出場を許可されています。

催し物と放送

試合当日は、参加12チームのマスコットが集まりパフォーマンスを行い、特別チケット購入者向けの撮影会も開催されるなど、ファンとの交流も重視されています。中継は地上波の変遷を経て、現在はCSやBSチャンネルを通じて実施されています。特に2016年以降、BS-TBSが中継を担当し、視聴者にお見せする機会が増えてきました。

このフレッシュオールスターゲームは、将来のスター選手を発見する貴重な機会であり、多くのファンにとっても楽しみなイベントとなっています。

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