フロントウイング

株式会社フロントウイングについて

株式会社フロントウイング（英: Frontwing Co., Ltd.）は、日本を拠点とするゲーム及び映像ソフトの開発・販売を行う企業です。1999年に設立され、当初はカードゲームの輸出入を手掛けていましたが、徐々にコンピュータゲームの開発が主な事業となり、特に学園をテーマにした作品や、様々なジャンルのゲームの開発へと進化を遂げました。代表取締役社長でありプロデューサーを務める山川竜一郎のもと、フロントウイングは「Frontwing」という主ブランドを中心に、様々なサブブランド、例えば「Survive」や「ホチキス」、「b-Wings」などの名称でも作品をリリースしています。

会社の成り立ちと主な業務

フロントウイングの設立は1999年で、初期は趣味としてゲーム開発を行っていましたが、次第にその事業は本業となっていきました。ゲームの種類は多岐にわたり、アニメやマンガを基にした作品も扱われており、特に3Dコンテンツにおいては「ポリゴン村」と名付けられた専門チームを組織し、クオリティの高い3DCGを駆使した作品作りに取り組んでいます。加えて、コンシューマーゲームにおいてもいくつかのタイトルを移植していき、そのほとんどを自社で開発しています。

代表的な作品

フロントウイングの代表作として挙げられるのは、『魔界天使ジブリール』シリーズ及び『グリザイア』シリーズです。これらの作品は、特にファンからの支持を集めており、ライターの宮本直毅は『魔界天使ジブリール』の評価を高く、ヒロインの魅力が感じられる作品と位置付けています。さらに、グリザイアシリーズの第1作『グリザイアの果実』は2011年度の萌えゲーアワードでGOLD大賞を獲得しており、続編も高評価を得ています。これらの成功により、フロントウイングは業界内に確固たる地位を築きました。

企業の発展と提携

2018年9月には、アニメやゲームの企画を行う関連会社として株式会社フロントウイングラボを設立し、さらなるビジネス展開を図りました。2019年にはブシロードと業務提携し、2021年には同社がフロントウイングの株式の過半数を取得し連結子会社としました。しかし、2024年にはフロントウイングラボがブシロードグループから離脱、フロントウイングは新たにグッドスマイルカンパニーのグループ会社となることが発表されました。

関与作品

フロントウイングはゲームだけでなく、アニメ制作にも関与しており、2021年には「ぼくたちのリメイク」をプロデュース、2022年には「イロドリミドリ」にも関わりました。また、2024年には『ATRI -My Dear Moments-|ATRI_-My_Dear_Moments-』の制作にも参加しています。

主な制作スタッフ

フロントウイングの強力なチームには、プロデューサー兼代表取締役社長の山川竜一郎をはじめ、キャラクターデザインを担当する渡辺明夫、シナリオを手掛ける紺野アスタといった優れたクリエイターが名を連ねています。彼らの協力により、様々なジャンルで多彩な作品が生まれています。

このように、株式会社フロントウイングは多様なブランドと強力なクリエイター陣によって日本のゲーム業界において独自の地位を築いており、今後の展開にも注目が集まっています。

もう一度検索