ブレストフォース

ブレストフォースの概要

ブレストフォースは、アニメ『戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV』においてデストロンの主力部隊として登場します。主に、主敵である破壊大帝デスザラスに仕えるライバルキャラクターたちで構成されるこの部隊は、同作品の第1話「宇宙の勇者スターセイバー」で初めてその姿を見せました。ブレストフォースは、ヘッドマスターやプリテンダーと同じように、特異な能力を持つトランスフォーマーの一族であり、デストロンの中でも一昨年に作られた新鋭の部隊です。

メカニクス

この部隊の特徴は、動物を模した頭部を持つ点です。胸部は分離して小型動物メカ、または武器に変形します。この胸部メカは「ブレストアニマル」と呼ばれ、戦闘時に非常に重要な役割を果たします。しかし、その分離の際には胸部装甲が薄くなるため、戦闘中の弱点とされています。変形の際の掛け声としては「ブレストアタック」や「ブレストチェンジ」が用いられます。

メンバーの紹介

破壊大帝デスザラス

声 - 青野武
デストロンのリーダーであり、強力なドラゴン型ロボットに変形します。自身の持つイーグル及びタイガーのブレストは、その戦略性を反映しています。

攻撃副官レオザック

声 - 難波圭一
デストロンのNo.2で、次期リーダーの座を狙っており、野心的な一面を持つキャラクターです。F-14トムキャットに変形可能な彼は、特に興奮しやすく、感情が作戦に影響を及ぼすことがあります。

航空兵士ガイホーク

声 - 大塚芳忠
孤高な完璧主義者で、エリート意識が強いキャラクター。かつて、親友であったグレートショットとの戦いを考え、冷静さを失う瞬間もある彼は、MiG-29に変形します。

スパイ兵士ヘルバット

声 - 塩屋翼
仲間を裏切ることも厭わない嘘つきで、巧みな話術が特徴。彼が所持するコウモリのブレストは、エネルギー吸収能力を持っています。

電脳兵士ジャルガー

声 - 掛川裕彦、里内信夫
真面目で少々融通の利かない彼は、黒いボディを持つデストロンの兵士として、特に精度の高いミサイル攻撃を行います。

工作兵士キルバイソン

声 - 田中和実
破壊活動を好む暴れ者で、怪力を生かして攻撃します。彼の破壊力はその存在感の一部と言えるでしょう。

作戦兵士ドリルホーン

声 - 岸野幸正、佐藤浩之、平野正人
デストロン一の守備力を持つこのキャラクターは、作戦の立案を担当します。特に冷静で、周囲の兵士を諫める役割を果たします。

合体と戦闘スタイル

ブレストフォースの特異な点は、六人のメンバーが合体して「ライオカイザー」となることです。レオザックが中心となり、破壊的な戦力を纏って戦います。ライオカイザーは彼らの力を結集し、敵に立ち向かう大型ロボットとなります。この合体過程は、登場するたびに緊張感を生む重要な要素です。

漫画版との違い

漫画版では、ブレストフォースは初めから6人揃った状態で登場します。ストーリー展開も異なり、彼らの活躍が描かれているため、アニメとはまた異なる視点でブレストフォースの物語が楽しめます。

玩具

ブレストフォースの玩具は1989年に発売され、魅力的なデザインや変形機能が評価を得ています。また、1992年には改良版がEU市場でリリースされ、多くのファンに支持されています。

ブレストフォースは『戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV』において、ただの悪役にとどまらず、個性豊かで多様性のあるキャラクター群として記憶に残る存在となっています。

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