平野正人

平野正人について

平野正人（ひらの まさと）さんは、1955年11月16日に岩手県で生まれました。声優、俳優、ナレーター、演出家として幅広く活動しており、現在は青二プロダクションに所属しています。彼はメディアでの多才さから多くの視聴者に親しまれています。

経歴

平野さんは、八幡平市田頭にある田頭小学校を卒業した後、高校は岩手県立平舘高等学校に進学しました。在学中、文学座の舞台を観る機会があり、その時に役者の道を志す決意を固めました。新聞に掲載された舞台写真を見たことがきっかけで、演劇に興味を持ち始めたそうです。特に幼少期は極度の恥ずかしがり屋だったため、自己表現の手段として演劇を選んだと語っています。

1974年に高校を卒業後、彼は上京して多摩芸術学園の演劇学科に進学し、長岡輝子氏に師事しました。学園在籍時に宮沢賢治作品の朗読を習い、彼の演技力はこの経験から大いに養われました。その後、文学座付属演劇研究所を経て劇団文学座での活動を開始し、舞台俳優としてのキャリアを形成しました。

30歳を前にして声優への道に転向し、青二プロダクションに入所。以降、アニメや洋画、ナレーション業務など、様々なメディアで活躍しています。現在、大阪芸術大学で声優コースの講師もしており、後進の育成にも力を注いでいます。

人物・特色

平野さんは、10代後半から20歳頃まで療養のために帰郷した期間があり、その際にラジオで放送されていた『遠野物語』に触れ、鈴木サツという語り部に感銘を受けました。この経験から、『遠野物語』の研究を開始し、以降もこのテーマに関心を持っているようです。声優業に転向した後は、主に落ち着いた声でのキャラクターを演じることが多く、教師や科学者、長官など知的な役が多いのが特徴です。

特技としては南部弁の使用を挙げており、公式プロフィールにおいても東北弁をサンプルボイスで披露しています。趣味はイラストや民話収集、また、レトロな玩具の収集も行っているようです。同じく岩手県出身の声優、桑島法子さんとも親しい関係にあり、協力して朗読ステージを行ったこともあります。彼は八幡平市のふるさと大使に任命されており、地域振興にも貢献しています。

代表的な出演作品

平野さんのキャリアには、多くのアニメや映画、テレビドラマが含まれています。1983年の『装甲騎兵ボトムズ』から始まり、数多くの作品において声を担当してきました。主なアニメ作品には、`ONE PIECE`や`ドラゴンボール`、`GS美神`、`名探偵コナン`などがあり、その幅広い演技力が評価されています。

また、劇場アニメやOVA、ゲーム作品にも多く出演し、名声を築いてきました。平野さんは、声の仕事にとどまらず、ナレーションや舞台にも情熱を注ぎ続けており、視聴者に深い印象を残しています。

まとめ

平野正人さんは、演技と声の分野で長いキャリアを有し、独自のスタイルと声質で多くのファンに愛されています。彼は今後もさらなる活躍が期待される、注目すべき存在です。彼の取り組みや情熱は、若い世代の声優にとっても貴重な模範となるでしょう。

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